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趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。 いわば人生のオアシスである。(酒井正敬)

『渋沢栄一の名言50選!』百姓、武士、官僚、実業家を経験した男の趣深い名言集!

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皆様は渋沢栄一をご存知でしょうか?

 

2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」の主人公となっているので、名前を聞いたことがある人も多いかと思います。

 

百姓の生まれから徳川慶喜の幕臣となり、明治維新後は新政府で働き、その後は実業家として日本経済の発展の為に尽力した偉人です。

 

新しい1万円の肖像画にも選ばれていますね。

 

江戸時代から昭和時代までを凄まじい情熱を持って駆け抜けた渋沢栄一は、心に突き刺さる様々な名言を残しています。

 

今回は渋沢栄一の名言50選を紹介します!

 

 

 

渋沢栄一の名言

『世の中の事は全て心の持ちよう一つでどうにでもなる。

⇒辛いことがあったり、難しい問題にぶつかったときでも、心の持ち方を変えることで乗り切ることができるということですね。

 

『人は死ぬまで同じ事をするものではない。理想にしたがって生きるのが素晴らしいのだ。』

⇒同じ会社でずっと同じことをすることを美徳とするのではなく、自分が本当にやりたいことを見つけてそれを実践するのが良いということですね。

 

『口舌は実に禍いの起る門でもあるが、また福祉の生ずる門でもある』

⇒調子に乗って口を滑らせると問題が起きることもあるけど、逆に言葉の力によって周りの人が幸せになることもありますね。

 

『蟹は甲羅に似せて穴を掘るという主義で、渋沢の分を守るということを心掛けている』

⇒渋沢栄一がこの言葉を意外に思えますが、自分の能力や、自分が影響を及ぼせる範囲をわきまえるようにしようということですね。

 

『事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。』

⇒人に信用してほしければ、まずは人を信用しようということですが、なかなかそれが難しいですね。

 

『成功や失敗のごときは、ただ丹精した人の身に残る糟粕(そうはく)のようなものである』

⇒成功や失敗というのは後から勝手に出てくるカスみたいなもので、大事なのは一生懸命努力する過程ということですね。

 

『全て世の中の事は、もうこれで満足だという時は、
すなわち衰える時である』

⇒現代で言うと「燃え尽き症候群」みたいなことでしょうか。欲望というものは人生の活力になるということですね。

 

『たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。』

⇒国のためになる事業であれば、利益が少なかったとしても楽しんで仕事をすることができるということですね。今の政治家や大企業の幹部の方々にもこの気持ちを持ってほしいです。

 

『一人だけ富んでそれで国は富まぬ』

⇒今の格差社会では一部の上級国民に富が集中した結果、国全体の力が弱まってしまっていますね。もっと全員が裕福になれる国になってほしいですね。

 

『人間にはいかに円くとも、どこかに角がなければならぬもので、古歌にもあるごとく、余り円いとかえって転びやすいことになる』

⇒他人の意見をなんでも聞くような良い人は周りにとっては扱いやすい存在かもしれませんが、他人の意見で人生を振り回されてしまう可能性がありますね。自分の意見を持ちましょう。

 

 

 

 

『一家一人の為に発する怒りは小なる怒りにて、一国の為に発する怒りは大いなる怒りである。大いなる怒りは、国家社会の進歩発展を促す。』

⇒国のここが悪い、ここを改善したらもっと良い世の中になるのにという憤りは大きな力となって社会を進歩させるということですね。明治維新という怒りから生じた大変革を経験した渋沢栄一ならではの言葉ですね。

 

『無欲は怠慢の基である』

⇒欲の無い人間は努力する必要もないため、怠惰な人生を送ってしまうことになりがちですからね。自分が何をしたいのか、何が欲しいのかは常に自問自答していきたいです。

 

『孝行は親がさしてくれて初めて子が出来るもので、子が孝するのでは無く、親が子に孝をさせるのである』

⇒親孝行というものは、子が自発的にできるものではなく、親が子にさせるようなものだということですね。この境地に達するにはまだ私には人生経験が足りないようです。

 

『自分が信じないことは言わず、知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、自然に言葉は少なく、行動は素早くなる。』

⇒自分に嘘はつかず、できないことはできないとハッキリち言い、良い知見を得たら実践するように心掛ければ、不言実行の精神が自然と身につくということですね。

 

『経済に国境なし』

⇒まさにグローバル社会の今を表す言葉ですね。

 

『いかに忙しき時とても、仕事をえながら人と談話し、
談話しながら事務上に心を配るなどは、過誤を招く所以である』

⇒今でいう「マルチタスク」はミスの元だからやめておけということですね。まずは目の前の仕事に集中するようにしましょう。

 

『交際の奥の手は至誠である。理にかない調和がとれていればひとりでにうまくいく。』

⇒人付き合いで一番大事なのは誠実であることですね。誠実に接していれば、やがて物事はうまく回り始めるのです。

 

『学問は一種の経験であり、経験はまた一種の学問である。』

⇒勉強して学んだことも経験として蓄積されるものであり、実地で経験したことも学びとなって積み重なるということですね。座学と実学は両方とも大事です。

 

『孔子の言わんと欲する所は、道理をもった富貴でなければ、むしろ貧賤の方がよいが、もし正しい道理を踏んで得たる富貴ならばあえて差支えないとの意である。』

⇒道理を踏み外した方法で金持ちになるくらいなら貧乏のままでいるべきと諭していますね。正しいこと、世のためになることをした結果で富を得ることを目指しましょう。

 

『人生の行路は様々で、時に善人が悪人に敗けたごとく見えることもあるが、長い間の善悪の差別は確然とつくものである。悪いことの習慣を多く持つものは悪人となり、良いことの習慣を多くつけている人は善人となる。』

⇒人生の一瞬を切り取れば、悪事や悪習慣に手を染めることで人生が好転することがあるかもしれないですが、長い時間で見た時には良いことをたくさんしてきた人の方が良い人生を送ることができるということですね。

 

 

 

 

『人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。』

⇒精神的に自立している人は他人への思いやりの心を自然と持つことができますし、地に足がついた人生を送ることができますね。

 

『一時の成敗は長い人生、価値の多い生涯に於ける泡沫のごときものである』

⇒一時の成功や失敗というものは、長い人生においては一瞬で弾ける泡のようなものでしかないので、あまり重要視すべきではないということですね。長期視点を持ちましょう。

 

『金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。』

⇒お金儲けをすることが悪いのではなく、道理を外れた方法でがむしゃらにお金を稼ごうとするのが悪いということですね。お金に色はありませんが、誰もが認める方法でお金を稼ぎたいですね。

 

『全て形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である。』

⇒前例に従うことや、マニュアルに沿った行動をすることは大事ではありますが、それに絶対順守することは思考放棄となってしまいます。他に良い方法が見つかったら柔軟に取り入れていく心掛けが大事なのです。

 

『不自由を世の常と思わば、別に苦情も起らなければ、下らぬ心配も起るはずがない。かくてその志すところのに従うがよい』

⇒世の中思い通りにならないことのほうが普通だというふうに考えておけば、多少の困難にぶつかっても、不満や不安を感じることは少なくなるでしょう。そのうえでどうやって思い通りにならないことを乗り越えていくかをポジティブに考えることが大切ですね。

 

『お前は自分の立場に忠実なのは結構だが、同時に恕、つまり相方の立場も理解してやるという広い気持ちを持たねば、世の中に円満に処していくことはできない。』

⇒自分のことだけを考えるのではなく、相手の立場になって考える広い心を持つことが大事ということですね。皆がこの心を持つことができれば社会はもっと円満に回ることでしょう。

 

『一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。』

⇒自分の能力を知って、自分にできることを全うすることが、楽しい人生を送るうえで大切ということですね。天職に巡り合えるように自分は何に向いているのか自己分析していきましょう。

 

『政府万能主義で、何事も政府に依頼せんと欲するは、
国民一般の元気なき表徴であって、腑甲斐なき至りといわねばならない。』

⇒「最後は国が助けてくれる」という考え方はダメということですね。政府も所詮は人の集まりであり完璧ではありません。国民一人一人が自立の精神を持つことでこそ国が元気になっていくのです。

 

『大なる欲望をもって利殖を図ることに充分でないものは決して進むべきではない。空論に走り、うわべだけを飾る国民は決して真理の発達をなすものではない。』

⇒机上の空論だけでうわべだけの人は成功することはない。自分の欲望をしっかりと自覚して、その欲望を満たすために利益を得ようと行動できる人でなければ成功には近づけないということですね。

 

『死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、生きている時の行動が大事なのだ。』

⇒どのように死ぬかではなく、どのように生きるかが大事ということですね。死に様を重視する武士という身分を経験した栄一ですが、やはり根本には百姓や実業家としての精神があるということですね。

 

 

 

 

『心を穏やかにさせるには思いやりを持つことが大事である。一切の私心をはさまずに物事にあたり、人に接するならば、心は穏やかで余裕を持つことができるのだ。』

⇒穏やかな心を持っていると、自然と周りにも穏やかな人が集まってきてくれる気がしますね。

 

『信用はのれんや見た目から得られるものではなく、確固たる信念から生まれる。』

⇒役職などの肩書きや、良い服・良い車といった外見ではなくて、その人の中身をしっかり見て信用に足るのかを判断できるようになりたいですね。

 

『大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。』

⇒長期目標と短期目標は繋がっていないといけないということですね。小さな一歩の積み重ねも、向かうべき方向が間違っていたら目標に辿り着けませんからね。

 

『真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。』

⇒何かを習得する時は模倣から入るとよいと言われていますが、何も考えずに真似るだけでは効果が薄いということですね。その人がどういうことを考えているのかまで思いをはせるようにしましょう。

 

『ことに望んで感激すれば、おのずからやる気が出て奮い立つのだ。』

⇒心が大きく動くことに触れれば、自然とモチベーションが湧きあがってくるものですね。

 

『数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する。』

⇒事業計画はしっかり立てることが大事ですね。行き当たりばったりの経営はよほど運が良くない限り頓挫してしまうでしょう。

 

『人を選ぶとき、家族を大切にしている人は間違いない。仁者に敵なし。私は人を使うときには、知恵の多い人より人情に厚い人を選んで採用している。』

⇒身近な人間を大切にできない人が、他人を思いやる心を持っている可能性は低いでしょう。仕事においても最後に必要となるのは人情であったりします。一緒に働いていて気持ちいい人のほうが嬉しいですよね。

 

『反対者には反対者の論理がある。それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと怒ってもはじまらない。問題の本質的な解決には結びつかない。』

⇒自分と違う考えについて無視していたら個人にとっても組織にとっても成長はありません。お互いが相手の立場になって考えることによって人間関係は成熟していくのですね。

 

『富者をうらやんでこれを嫉視するのは、自分の努力の足りぬ薄志弱行のやからのやることだ。幸福は自らの力で進んでこれを勝ち取るのみだ。』

⇒お金持ちを見て嫉妬するのではなく、お金持ちになろうと心に決めて行動しないと、富を手に入れることはできないということですね。

 

『世の人が元気をなくしており、社会の発展が停滞している。いままでの仕事を守って間違いなくするよりも、さらに大きな計画をして発展させ、世界と競争するのがよいのだ。』

⇒まさに今の日本にも当てはまる言葉ですね。バブル崩壊後の30年で産業の成長はほとんどなく、国際競争力も失われてしまいました。今こそ渋沢栄一のようなバイタリティーのあるリーダーが求められていると思います。

 

 

 

 

『夢なき者は理想なし。
理想なき者は信念なし。
信念なき者は計画なし。
計画なき者は実行なし。
実行なき者は成果なし。
成果なき者は幸福なし。
ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。』

⇒幸せを掴みたいなら、まず最初に夢を持てということですね。夢というエネルギーが全ての原点となるのです。

 

『お金をたくさん集めて、たくさん使うことで社会を活発にし、経済の発展を促すのがよい。お金持ちはよく集めると同時に、よく使わなければならない。』

⇒「お金は天下の回りもの」という言葉があるように、お金は一か所に留まっているものではありません。持っている人がしっかりと使い、お金を循環させることで経済は成長していくのです。

 

『どんなに勉強し、勤勉であっても、上手くいかないこともある。これは機がまだ熟していないからであるから、ますます自らを鼓舞して耐えなければならない。』

⇒仕事でもスポーツでも副業でも、なかなか結果が出ない下積みの期間というものがあります。その時に腐らずに努力を続けられるかが大成するか否かの分かれ道となるのですね。

 

『一個人がいかに富んでいても、社会全体が貧乏であったら、その人の幸福は保証されない。その事業が個人を利するだけでなく、多数社会を利してゆくのでなければ、決して正しい商売とはいえない。』

⇒上級国民だけに富が集中していると、社会の大部分の人が貧しくなっていくのです。より多くの人が豊かになるような商売や政治をする人が増えてくれるといいですね。

 

『ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ。』

⇒「好きこそものの上手なれ」ということがあるように、自分が好きだったり得意だったりすることであれば多少辛いことがあっても続けることができますね。

 

『日本では人知れず善いことをするのが上である。自分の責任はもちろん、他人の責任までも追うことが武士道の真髄とされる。』

⇒武士としての経験もある渋沢栄一だからこその言葉ですね。不言実行は武士の心得なのでしょう。

 

『不言実行と共に、また有言実行も大いによろしい。』

⇒多くを語らずに結果を出すというのもカッコイイですが、自分の目標を言葉で示して皆を引っ張っていく人も同じくカッコイイですね。

 

『限りある資産を頼りにするよりも、限りない資本を活用する心掛けが肝要である。限りない資本を活用する資格とは何であるか。それは信用である。』

⇒今は「信用を貯める=貯信」という言葉がありますが、これはいつの時代でも同じということですね。仕事においてもプライベートにおいても、やはり人間関係の根幹は信頼が大事ということです。

 

『長所を発揮するように努力すれば、短所は自然に消滅する。』

⇒「後光効果」という言葉もありますが、人は他人を見る時には目立ちやすい特徴に引きずられてその人の評価を決めてしまいがちです。つまりは長所が特徴になっていれば好意的に見てもらえるのです。

 

『論語と算盤というかけ離れたものを一つにするという事が最も重要なのだ。』

⇒「論語=道徳」と「算盤=利益」という二つの要素をうまく調和させることが、ビジネスを成功させるためには重要ということですね。

 

 

 

おわりに

渋沢栄一の名言を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

様々な身分を経験してきて、色々な人の価値観に触れてきたからこそ、このような含蓄のある言葉を数多く残すことができるでしょうね。

 

渋沢栄一の姿が描かれている新一万円札を使う際には、これらの名言をそっと思い出して、自分の人生を良くする方向でお金を使っていけるようにしたいですね!!

 

 

 

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!