※この記事は、2020年5月22日に更新しました。
・登山ザックを買いたいけど、どれを買えばいいか迷っている!
・deuterのザックについて使い心地が知りたい。
・背中が蒸れないザックが欲しい。
この記事、そんな考えを持っている人へ向けて書いています。
2014年の秋、登山に興味を持ち始めた私は、まずは登山3種の神器の一つである「ザック」を買おうと考えていた。
向かった先はアウトドア用品の聖地である神保町エリア。好日山荘、石井スポーツなど有名店をいくつか見て回ったが、なかなか購入する決心がつかず神保町ー神田間を行ったり来たりしていたらもう日が暮れようとしていた。
そろそろ決めなきゃなーと思っていた時に目に入ったのが大通りから少し外れたところにあったアウトドアショップ「HAKUBA-白馬」。何かに引かれるようにその店に足を踏み入れていた。
どうやらもうじき閉店するらしく、閉店セールで安くなった登山グッズが買われる瞬間をいまかいまかと待つように陳列されていた。登山用品の値段の高さに尻込みしていた私にとっては渡りに船、下りにストックといった感じであった。
そしてそこで私は運命の出会いをする。それは綺麗な青空のような澄み切ったブルーであり、私の眼はそのザックにくぎ付けとなった。
しかも値段は当時の定価よりだいぶお安い15,000円。これしかない。このザックと出会うために今日1日神保町を回っていたんだ!(というかもう時間的に今買わないとせっかく神保町に来たのが無駄になる..)というはやる気持ちを抑えられずにそのザックを手に取りレジに向かった。
それ以来約5年、そのザックと登山という時間を共有し続けている。ともに苦楽を味わってきたザックはまさに相棒であり戦友である。初心者の頃から一緒なのだから幼馴染とも言えるかもしれない。
5年という月日がたった今こそ感謝の気持ちを込めて語りたい。
deuter(ドイター)のザックの素晴らしさを!!
ということで今回はドイターの登山ザックについて紹介します。
deuter(ドイター)とは?
「deuter(ドイター)」とは、ドイツのリュックサックメーカーです。
1898年に「ハンズ・ドイター氏」がアウクスブルクで創業、最初は郵便局員が使用する袋の製造をしていました。
その後登山用のリュックの製造を始め、その後1930年に、背中の汗濡れを防ぐ機構としてリュックと背中を密着させずに通気性を高めた「タウエルン」というモデルを世界で初めて開発し、ドイツ最大のリュックサックブランドへと成長していきます。
1984年には背中側にメッシュパネルを張ることでより通気性を高めた「エアコンフォーロシステム」を開発おり、今でも世界中の登山家に愛用されております。
『FUTURA 32』が大好き!
ということで早速ですが私の戦友を紹介します。
そう『FUTURA 32』です!あーカッコイイ!!
主なスペックは以下の通りです。
・容量:32L~40L
・大きさ:68cmx32cmx21cm
・重さ:1590g
※Amazonだと青のザックはもう扱っていないようですね。リンクを貼っているのは黒ザックですが、今から紹介するザックの色違いとなります。
日帰り登山から、少しパッキングを頑張れば山小屋泊まで対応できます。ドイター特有の通気性と心地よいフィット感が魅力のモデルです。
さてここからは私がこの『FUTURA 32』を、そしてドイターのザック全般が大好きな理由をつらつらと解説していきたいと思います。
背中部分ががメッシュ機構になっており通気性が高い
ドイターのザックの大きな特徴と言えばやはりこの背中のメッシュパネル機構です。これは先ほど述べた「エアコンフォートシステム」というものです。
写真のようにザックの背面部分から独立してメッシュパネルが取り付けられており、ザックと背中が直接触れないようになっております。
これにより背中の通気性がとても高くなっています。
私は汗っかきであり、また肌が弱くて汗かぶれしやすい体質です。なのでドイターザックのこの機構のおかげで、汗が天敵の私でも快適に長時間登山をこなすことができます。
また汗が直接ザックに染みていかないので、ザックに匂いやシミが付くといった問題もかなり軽減されています。
ドイターザックを愛しているのはひとえにこの背中の通気性が過分に影響しておりますね。背中がかゆくならないのは本当に助かるのです!!
収納が豊富
『FUTURA 32』の魅力の2つ目が収納の豊富さですね。
①、②:ザックの蓋部分の外側と内側に収納が一つずつがあります。すぐに取り出せる外側の収納には行動食や救急セットを入れています。内側の収納にはヘッドライトやコンパスなどいざという時に必要なものを入れています。
③、④:ザックの側面に縦長の収納があります。ここにエアーサロンパスの缶や軍手、ニットや手袋などの防寒具を入れています。
⑤、⑥:両側にペットボトルを入れるポケットが付いています。
⑦:用具もろもろを入れる大きな収納です。昼食や調理用具、着替えなどパッキングを工夫すれば大量に詰めることが可能です。
⑧:ザックの底部分の収納で
す。レインウェアやアイゼンなどさっと取り出せると助かるものを入れています。
2気室と1気室を使い分けられる
⑦と⑧が分かれている2気室構造となっているので、収納を分散することができ、奥に入れた物が取り出しづらいということになりづらい設計になっています。
また⑦と⑧の区切りはジッパーを空けることで取り除くことができるので、状況に応じて2気室と1気室を使い分けることが可能です。何かタテに長いものを入れる時は区切りをとれば収納できる構造ですね。便利。
ザックカバーが付いている
雨が降っているときにザックを空けてザックカバーを探して...って面倒ですよね。
そんな煩わしさを解消するために『FUTURA 32』にはザックカバーが備え付けられています。
ザックの最下部のジッパーを開けると中にザックカバーが入っており、それを広げるとザック全体をスッポリと覆うことができます。
15秒もあればカバーを装着できるのでとても楽ですね。
『FUTURA PRO 42』との併用
ちなみに私は『FUTURA 32』に加えて、同じドイターでサイズの大きい『FUTURA PRO 42』も併用しております。32の兄貴分みたいな存在ですね。
構造は『FUTURA 32』と同じです。容量が41L~50Lと一回り大きくなっています。
大は小を兼ねると言いますが、ザックに関しては中身がスカスカすぎると、収納物が登山中に揺れてしまいバランスが悪くなってしまうので、登山の内容によって使い分けたほうがいいと思います。
私は以下のように使い分けています。
『FUTURA 32』
⇒日帰り登山
『FUTURA PRO 42』
⇒2日以上の登山、山頂でガッツリ料理する日帰り登山(食材、調理器具が多い)
『FUTURA 32』でも2日以上の登山、山頂でガッツリ料理する日帰り登山は可能なのですが、帰りにお土産を入れる隙間がないくらいにキツキツになってしまうので、若干の余裕を持たせるために使い分けしています。
まとめ
ということで私がなぜドイターを愛しているかを述べてきましたがいかがでしたでしょうか?
私見ではありますが、ザック選びに悩んでる初心者の方がいるのなら、
『FUTURA32』を買っておけばとりあえず間違いはない!!
とお伝えしておきます。いまだにこのザックに対して不満を感じたことは一切ないんです!登山に必要な機能は全て兼ね備えております!!
もちろん他のメーカーのザックも素晴らしいものは数多くありますし、上記の特徴はドイターのザックだけが持っているものではないと思います。
それでもドイターのザックは、ザックにとって必要な機能の取捨選択のバランス感覚が素晴らしいと思います。過度でもなく過少でもなく絶妙です。
これからテント泊を始めて、より容量の大きいザックを買う必要が出てきたときにも私はドイターのザックを買うでしょう。
なんでだって?好きだからだよ!ドイターーーーーーーーー!!