※この記事は、2020年5月12日に更新しました。
登山が趣味ですというと、けっこう聞かれるこの質問。。。
『登山って何が楽しいの?(笑)』
(笑)のところはもしかしたら私がそう受け取っているだけかもしれませんが、登山に対して、あまり良い印象を持ってない人も少なからずいると私は思っています。
登山をしたことない人にとっては、登山は辛い苦行のように思えるようです。
『せっかく登ったのに、結局下るんじゃ無駄じゃない?』ということを言われたこともあります。
今までこういう人達に対して、自分が今まで経験してきた中で感じた登山の魅力を語ってみたりもしたのですが、あまり響きませんね。
そもそも若干偏見が入っている人の心を動かすのは難しいのです。。登山は特に「百聞は一見に如かず」の最たるものですし。
『一回行けば分かるんだけど』と、いつも歯がゆい思いをしております。
ただ時には、登山やってみたいんだけどちょっと踏み出せていない人から「登山って何が楽しいの?」と純粋な好奇心から聞かれることもあります。
このような未来の登山家たちに対して、登山の魅力をきちんと伝えられるように、私の考える『登山の魅力』を言葉にしていきたいと思います。
登山の魅力とは?
私にとって『登山の何が楽しいのか?』という問いに対して、素直に出てきた答えは『最初から最後まで全部楽しい』というものでした。
綺麗な景色、山頂ごはんなどがもちろん大きな魅力ではありますが、それ以外にも細かいところでいろいろと楽しみに満ちているのです。
ということで今回は登山の魅力を、私の日帰り登山の各場面を追っていくというアプローチで紹介していきたいと思います。
①登る山を選んで、登山の計画をたてるのが楽しい
まずは計画段階です。『旅は出る前が最も楽しい』という言葉もありますが、そこまでいかないにしても、旅の計画は楽しいものですね。
登山の場合はまず行く山を決めるところから始まります。
・登山雑誌に載っている山に行ってみたい
・テレビに出てきた山に行ってみたい
・日本100名山を制覇したい
・景色が綺麗な山に行きたい
・アルプスに挑みたい
などきっかけは様々ですが、共通しているのは『~したい』というポジティブな感情です。ポジティブな悩みというのは本当に楽しくなりますね。
行く山選ぶ過程で様々な山を検討し、自分がそこを登っている場面を妄想しニヤニヤしています。
悩みに悩んで登る山を決めた後は、実際の登山の計画をたてます
・山までどうやって行くか
・どのルートで行くか
・各ポイントの通過時刻の計算
・日没までに下山できるか
などなど『安全第一』で計画をたてていきます。
登山はこの計画段階によって成否が大きく左右されるのである意味一番大事なパートといえます。
この時の計画通りにバシッと登山がうまくいったときは凄く嬉しいですね。
初心者の時はここが少し面倒な場合もあるかもしれませんが、慣れてくると計画立てもスムーズにできるようになります。
②登山の準備をするのが楽しい
行く山を決めて、計画を立てたら登山の準備に入ります。私は基本的には登山の前日にいろいろと準備をしています。
・登山装備のパッキング
・行動食、昼食の用意
・地図や必要資料の印刷
などなど前日にパッとやってしまいます。
使い慣れた装備を一つ一つ点検しながら、ザックに詰めていくと、いよいよ明日山に登るんだなあという高揚感に包まれます。
明日もよろしく頼むぞという気持ちを込めながらパッキングしていきます。
特に行動食と昼食の用意は楽しいですね。
行動食はキツイ登りを楽しくしてくれますし、山頂で食べるご飯はどんな高級レストランの料理にも勝るとも劣らない名品となります。
それを実際に食べているところを想像しながら、コンビニやスーパーで食べ物を買っているとその段階からお腹がすいてきますね。
③登山口まで行くのが楽しい
いざ登山当日、まずは登山口まで行かなければいけません。
・車で行く
・電車、バスで行く
という2つの方法で山までアプローチしていきますが、どちらも楽しいですね。
私は車の運転が好きで、長時間ドライブができる登山は貴重な機会です。
また電車やバスで行く場合は、いつも未読の本を1冊持って行って、行きと帰りの移動中に読書しています。
遠くの山に行くときは1冊読み切ってしまうこともありますね。
また山に行くときは朝早く家を出るのですが、まだ日も昇っていない真っ暗な中で出発するのって妙にワクワクします。
まだ人が起きてもいないこんな時間から自分は登山の為に活動してるんだと思うと、なんだかおかしいような得したような不思議で楽しい気持ちになってきます。
④山を登るのが楽しい
登山口についたらいざ山登りの開始です。山の魅力といえば、やはり大自然を肌で感じることができることだと思います。
特に日本には四季があります。
春は美しく咲く花を愛でる
夏は新緑の生命力に圧倒される
秋は深紅の山景色に目を奪われる
冬は白銀の雪化粧に心を洗われる
訪れるたびに姿を変える山は、同じ山でも何回行っても飽きることはありません。
また一つの山の中でも、自然は様々な姿を見せくれますね。
広葉樹・針葉樹に包まれた樹林帯
山の中を慎ましく流れる小川
森林限界を超えた先にあるハイマツ帯
鎖場のあるような険しい岩稜
はしご・ロープ・階段・木道
目まぐるしく変わる景色は常に私の心を躍らせてくれます。
山を登るのは確かに辛いと感じる場面もありますが、それ以上に多くの感動を私に与えてくれています。
⑤山頂から絶景を眺める、ご飯を食べるのが楽しい
苦労してたどり着いた 山頂からの絶景は登山の一番の楽しみですね。
そこまで登ってきた疲れが吹っ飛ぶようなあの感動は一度体感すると病みつきになってしまいます。
非日常に浸れるこの瞬間が僕は大好きです。
天候によっては雲海が見れたり、日の出、夕暮れなど様々な景色を楽しむことができます。
北アルプスの奥地までいくと、山頂からは山しか見えないような感じですので、人里からこんなに離れてきたんだなあという達成感を味わえます。
そしてその絶景を見ながらのごはんは格別です。
山で食べるご飯は普段の10倍以上に美味しくなります。ただのカップラーメンがあんなに美味しく感じれるのはまさに山の魔法です!
⑥下山するのが楽しい
いよいよ折り返しの下山となりますが、今まで苦労して登ってきた道でも下りならスイスイと進めます。
トレイルランニングとまではいきませんが、山を駆けるように下りていくのはとても爽快です。
葉を払い、枝を避け、岩を踏み、風を切って走る爽快感はたまりませんね。
進めば進むほど大自然という非日常の世界から日常へと戻っていく寂寥感と相まって、とても不思議な気持ちなります。
⑦下山後に行く温泉と、郷土料理を食べるのが楽しい
登山口まで下りてきたら登山が終わりではありません。
山の近くには『温泉』がほぼ必ずといっていいほど存在しています。
僕は登山と温泉は絶対セットにしています。
登山後に入る温泉は、そこまで辿りつくまでの疲れが湯に溶け出すようで、気持ちよすぎてこのまま消えてなくなるんじゃないかと思ってしまうほどです。
温泉で登山での疲れも汚れも綺麗に流した後は、その土地の郷土料理を食べて帰るのも楽しいですね。
山梨だったら「ほうとう」、長野だったら「信州そば」などその土地の名物を食べて帰ればプチ旅行気分も味わえますね。
地酒に舌鼓をうつのもいいでしょうう!また、お土産を買って帰れば、旅の思い出を誰かと共有することができますね!
⑧充実感に満たされて、ぐっすり眠れるのが楽しい
朝早くから出発して、日中歩き続け、温泉に入り、美味しいものを食べて、夜遅くに帰宅するころには、体はヘトヘトですが、心は充実感に満ち溢れています。
布団に入り、その日の山行に思いをはせていると心地よい眠りにつくことができますね。
おわりに
とりとめもなく書きなぐってしまいました。
あまり説得力のない文章になってしまいましたが、僕が伝えたかったのは『登山は最初から最後まで楽しめる』ということです!
景色、山頂飯は登山の魅力のほんの一部分にすぎません。隅から隅まで登山を楽しみ尽くしましょう!!