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走り出した足が止まらない!

趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。 いわば人生のオアシスである。(酒井正敬)

ストックは登山を快適にする!登山用ストックの必要性について解説!

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登山を始めたいという人に「用具は何を揃えればいいですか?」ということを聞かれることがよくあります。

 

まずは「登山靴・ザック・レインウェア」を買おうという話をするのですが、加えて「あの棒って必要ですか?」と聞かれることがたまにあります。

 

あの棒=ストック(トレッキングポール)のことですが、登山始めたての人だとその必要性があまり分からないかと思います。

 

結論から言うと私は「ストックは必要装備」という考えです。。まあ厳密に言うと「持っていると助かる」寄りの必要論ですが、登山の時は必ず持って行っています。

 

ということで今回は、なぜ私がストックが必要装備だと考えているかを述べていきます。

 

  

 ストックを使うことのメリット

足の体力消費の軽減

まず第一はこれですね。体力消費が大幅に軽減されます。

 

登山はその身一つで大自然にを踏み分けていく肉体勝負です。その消費カロリーはとても大きく、平均的な日帰り登山で往復5時間ほど歩いたとすると約2,000キロカロリーもの消費カロリーとなります。

 

これはフルマラソンと同じくらいの消費カロリーとなります。しかも登山はマラソンみたいに平坦な道だけではなく、でこぼこ道、岩場、ぬかるみなど様々なシチュエーションを乗り越えていかないといけません。

 

そして登山はマラソンのように途中リタイアはできません。必ずその足で登山口まで帰ってこなければいけないのです。なので私は足の体力消費は極力抑える必要があると考えています。

 

ストックを使うとそれまで足2本で支えていた体重を、ストックを通じて腕2本も加えた計4本で支えることができ、足への負担が大幅に軽減します。

 

大きな段差を登る際などはストックを使い身体を引っ張り上げるように登ると、腕だけでなく肩や背筋などのより大きな筋肉を使うことができ、楽に登ることができるようになります。

 

急登でも足だけに頼るのではなくその負担を全身に分散させることができるのです。これにより、「もう足が動かない」といったような事態に陥るリスクを低減させることが可能です。

 

下山時の膝へのダメージの軽減

持論ですが、登山は上りよりも下りが辛いと思っています。それは下りでは足により体重の負荷がかかるのに加えて、上りの際に足に溜まった足の疲労に苦しめられるからです。

 

そしてそれがもろにダメージとして表れるのが2か所「」と「つま先」です。

 

膝は上り下りで常に曲げ伸ばしを繰り返しています。登山時は普段の日常生活ではあまり使わない膝周りの筋肉の伸長が大きな負荷で繰り返されるので、膝へのダメージが蓄積しやすく、それが大きくなると膝痛として表れてきます。

 

このダメージを軽減するためにもストックを使うことは有効です。ストックを使うことにより、本来足、特に膝にくる負担を腕や肩に分散できます

 

そしてつま先ですが、下山時はどうしても前へ下へと体重がかかってしまうので、靴の中で足が前へ下へとズレていき、つま先へ少しずつ負担が寄っていきます。

 

まだ履き慣れていない靴であったりすると、常につま先が靴にぶつかり続け、最悪爪が剥がれてしまったりすることもあります。

 

それを避けるためにもストックを使い、前へ下へと体重がかかってしまうのにブレーキをかけて、つま先と靴との接触負荷を軽減することが大切です。

 

履き慣れている靴であっても、足のむくみや靴下の厚さなどで、今日はどうもつま先が当たるなあということが稀にあるので、下山時はストックを使うことを推奨します。

 

悪路でバランスをとれる

登山口から山頂まで全て整備された登山道だけを進める山なんてほとんどありません。ほとんどの山がでこぼこ道、岩場、ぬかるみなどの悪路を含んでいます。

 

登山で怪我をする原因として多いのが、「つまづいて転倒」、「滑って転倒」です。これらは岩や木の根に足を引っかけて転んだり、濡れた岩や木の根で足を滑らせたりして起こります。

 

転倒すると切り傷、打撲、捻挫など登山の続行が不可能になるほどの怪我をしてしまう恐れがあります。先ほども述べましたが登山は自分の足で登山口まで辿りつかないといけません。

 

そのようなリスクを避ける為にもストックを使うことは有効です。第3、第4の足としてストックを使うことで常に体のバランスを保つことができます。転倒しそうな時もとっさにストックを突き刺すことによってリカバリーすることも可能です。

 

トラブル時の杖代わり

前述したようにストックを使用することで登山中のリスクを軽減することは大事ですが、そうは言っても膝を痛めたりなどの不慮のトラブルは起きてしまうものです。

 

そんな時はストックを杖代わりにして進みましょう。ストックに体重を預けることで痛めている箇所への負荷を下げることができます。

 

私も過去、登山中に膝を痛めた時にストックにすがりながら這うようになんとか下山したことがります。ストックが無かったら下山も日没を過ぎていたと思われ、ストックに助けられたとつくづく感じました。

 

 

ストックの選び方と、おすすめストック

ここまでストックを持つことのメリットを述べてて、では実際にどんなストックを買えばいいのかという話になりますが、正直ストックの形状をしていればどんなものでも大丈夫だと思っています。

 

突き詰めればただの棒ですからね。もちろん持ち手の形、重量、収納性など選択するポイントはいくつかありますが、最初の一本はどれを選んでも大差ないと思います。それよりもまずはストックの重要性を肌で感じてもらうのが大切なので、まずは一本とりあえず買って使ってもらうほうがいいと思いますよ。

 

というこでオススメも何もないですが、私が登山を始めた時からずっと愛用していたストックだけでも紹介させて頂きます。まさに可もなく不可もなくという感じですが、とても自分の手に馴染んでいるお気に入りのストックです。

 

ブラックダイアモンド(BlackDiamond)という登山用品メーカーのストックです。スタンダードモデルなので、 初心者でも簡単に扱うことができます。3年ほど使用していましたが耐久性は抜群でした。

 

あとストックのキャップはけっこう無くすので、予備は備蓄しておいたほうがいいと思いますよ。岩と岩の間に挟まって抜けてしまったり、いつの間にか無くなっていたりなど...(本当に気づかぬ間なくなってることがあります。)

キャップをつけていないと金属部分を地面に直刺ししすることになり、登山道や植物の保護の観点からあまり宜しく思われていないので極力キャップは装着するようにしましょう。

 

あとキャップがないと岩場とかだとグリップが効かず本来の役割を果たせませんしね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?ストックの重要性を伝えることができていたら嬉しいです。

 

登山は自己責任です。少しでも安全に帰るためにリスクを軽減する努力を怠ってはいけません。ストックを使った登山はその第一歩だと思いますよ。

 

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!