※この記事は2020年5月14日に更新しました。
2018年に、オーストリアの登山家ダーフィット・ラマさんが、ヒマラヤの未踏峰『ルナグリ山』に登頂したというニュースが流れました。
ニュースでは、マイナス30℃・風速80mの厳しい環境の中で6,907mの頂に到達した登山家の挑戦の模様が放送されていました。
たださすがに未踏峰ということだけあって、ルナグリ山について調べてみても、なかなかまとまった情報が出きませんでした。
今回はルナグリ山の基礎情報について、ダーフィット・ラマさんの挑戦内容と合わせて紹介していきたいと思います。
ルナグリ山とは?
ルナグリ山はヒマラヤ山脈のネパールとチベットの国境に位置しています。標高は6,907mです。
ルナグリ山のアルファベット表記は『Lunag Ri』ですので正確には『ルナグ・リ山』となります。場所は以下の地図をご覧ください。
世界6位の標高を誇るチョー・オユー(Cho Oyu)の南西方向11.7kmの場所に位置しています。
世界1位のエベレストからは北西に20kmほどの距離です。
ルナグ・リ山の南側にはルナグ(Lunag)氷河が、東側にはナンパ(Nangpa)氷河が流れています。
ダーフィット・ラマさんの挑戦
それではダーフィット・ラマさんの挑戦についてみていきましょう。
ダーフィット・ラマさんとは?
ダーフィット・ラマ(David Lama)さんは、28歳(2018年時点)のオーストリアの登山家です。
IFSCクライミング・ヨーロッパ選手権において、2006年にリード競技、2007年にはボルダリング競技で優勝した経歴を持ちます。
パタゴニア セロ・トーレ南東稜のコンプレッサー・ルートのフリークライミングによる初登攀をしたことでも知られています。
その挑戦を追ったドキュメンタリー映画『クライマー パタゴニアの彼方へ』にも出演しております。
ルナグ・リ山への挑戦
ルナグ・リ山は、今回で4度目の挑戦でした。
1度目:2015年にアメリカのコンラッド・アンカー(Conrad Anker)さんとトライするも、天候に恵まれず山頂直下300mの地点で撤退する。
2度目:2016年に再びコンラッドさんとトライするも、コンラッドさんが心臓麻痺となった為、緊急下山する。
3度目:2回目のすぐ後に、単独でトライするも山頂直下250mで撤退する。
そして今回2018年の4度目の挑戦にて、ついに未踏峰を制覇したのです。おめどうございます!!
おわりに
世界にはまだまだ多くの未踏峰が残されています。すべての山が踏破され、地球上のすべての地に人類の足跡が残される日もそう遠くないのかもしれませんね!!