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走り出した足が止まらない!

趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。 いわば人生のオアシスである。(酒井正敬)

平出和也(アルパインクライマー)の挑戦し続ける登山人生に迫る!

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「日本の冒険家・登山家を一人思い浮かべてください」と言われたら、みなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。


ここ日本でも数多くの登山家が活躍されていますが、平出和也さんを思い浮かべた方はいるでしょうか。


世界が驚く数々の新ルートを開拓し、常に挑戦を続ける世界的トップクライマーの一人です。


2020年にTBS系「情熱大陸」に出演したことでも話題になりました。


今回は、40歳を過ぎた今でも新しいチャレンジを続ける平出和也さんについてご紹介します。

 

 

平出和也氏の来歴

平出さんは、1979年に長野県諏訪郡富士見町に生まれました。

 

2020年10月時点で41歳です。


小学校、中学校では剣道を、高校からは陸上部の競歩に取り組むスポーツ漬けの学生生活だったようです。競歩では全国6位入賞しています。


東海大学に入学後も陸上を続けていましたが、ルールの定められた中で人と競い合うことに疑問を持ち、大学2年の秋に山岳部へ入部します。


それ以来、山の世界に魅了され、2001年(22歳)にクーラカンリ東峰(7381m)を初登頂しました。


この功績が認められ、日本スポーツ賞を受賞しています。


さらに同年にチョ・オユー(8231m)を無酸素登頂し、山頂からスキーで滑走する偉業を成し遂げました。


2008年にはカメット峰(7756m)新ルートの初登攀(山をよじ登ること)に成功し、第17回ピオレドール賞と日本スポーツ賞を受賞しました。


ピオレドール賞は登山界のアカデミー賞とも言われる権威ある賞で、日本人の受賞は初めてです。


また、2015年に秩父宮記念山岳賞を受賞しており、山岳カメラマンとしても活躍しています。

 

2014年にNHKテレビ番組「グレートトラバース」で日本百名山一筆書きに挑戦した田中陽希氏に撮影スタッフとして同行し、続編の日本二百名山一筆書きにも撮影スタッフとして同行しています。


さらに2018年と2020年にもピオレドール賞を受賞。通算3度の受賞は日本人初であり、実力・名声ともに日本トップクライマーの一人であると言えます。



他にも紹介しきれないほど、数々の功績を残していますので、登山歴と合わせてご紹介します。 

 

 

平出和也氏の登山家としての歩み

それでは数々の山を制覇し、世界的な登山家となった平出さんの主な登山歴をみていきましょう。

 

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以上が代表的な登山歴です。2回目の登頂や撮影隊としての参加は除いておりますので、実際はさらに多くの登頂を成し遂げているまさに鉄人です!!

 

誰も登ったことがない未踏ルートでの登頂や登攀にこだわりながら、ヒマラヤの8000m峰を5座、7000m峰を11座、6000m峰を4座完登しています。 

 

平出和也氏の飽くなき挑戦心

平出さんは、少人数でスピーディーに困難な山を登るアルパインクライミングを得意としています。

 

アルパインクライミングとは、登山道のない自然を自ら開拓して登っていく過酷な登山スタイルです。

 

岩や崖、滝を登り、ロープや酸素ボンベなどの装備を極力使わずに、自分の力だけで登ります。

 

荷物も必要最低限のため、想定外の事態が発生した場合は、すぐに命の危機に直結します。

 

まさに命がけの登山なのです。

 

非常に危険な登山スタイルのため、高い技術と豊富な知識が必要になります。

 

出発前は、可能な限りの情報収集。そして実際に山を観察し、雪壁に亀裂が生じやすい時間帯や雪崩の危険性が高い場所などを把握し、登頂に必要な道具や食料、所要時間を決めます。

 

安全に登頂・下山ができると確信を持ってから出発します。

 

しかし、こうした入念な準備を重ねても不測の事態により、命の危機にさらされることもあります。

 

2010年にヒマラヤ山脈のアマ・ダブラムの未踏ルートを遠征中、氷壁を前に身動きが取れなくなったのです。

 

自力での下山が困難になり、救助要請の連絡をしました。

 

救助要請を受けたヘリコプターが救助に向かうも、氷壁にクラッシュし、救助隊2名、パイロット1名、技術者1名が亡くなる悲惨な事故となりました。

 

その後、別のヘリによって平出さんは救助されましたが、この事故を重く受け止め、登山を辞めることを考えていたそうです。

 

しかし、葬儀に出席した際に、亡くなったパイロットの両親から、「新しい命をもらったと思って登山を続けてほしい」と言われ、現在もその思いを胸に、山を登り続けています。

 

さらに平出さんは、「人のやったものに興味はない」とも公言しています。

 

その言葉通り、誰も足を踏み入れたことのない未踏峰・未踏ルートでの登山にこだわっています。

 

「自分にしかできない登山ではなく、自分だからこそできる登山をしたい」

 

彼のモットーであり、目指すべき姿です。

 

これらの功績が認められ、ピオレドール賞を3度、日本スポーツ賞を2度、植村直己冒険賞を受賞しています。 

 

 

平出和也氏に関わる映像作品

テレビ番組では情熱大陸やNHKスペシャル、クレイジージャーニーなどに出演されています。

 

最近の放送では、2020年に情熱大陸に出演し、世界二番目の高さを誇るK2登頂に向けたトレーニングとして、カラコム山脈に位置するラカポシ登頂に密着しています。

 

山岳カメラマンとしても活躍しており、壮大な映像作品を販売しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

  

 

おわりに

いかかでしたでしょうか。


今回は世界的なアルパインクライマーの一人である平出和也さんについてご紹介しました。


過酷な登山スタイルで常に挑戦を続ける姿に魅了される方も多いかと思います。今後のさらなる活躍にも期待ですね!

 

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!