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趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。 いわば人生のオアシスである。(酒井正敬)

画家・登山家として活躍した石崎光瑤の人生を紹介!

こんにちは!ブログ主のみつおです。

 

2025年4月23日から5月6日の2週間の期間に、『生誕140年記念 石崎光瑤』という展覧会が開催されます。場所は日本橋高島屋S.C.の本館8階ホールです。

www.takashimaya.co.jp

 

2024年から富山➡京都➡静岡と各地で開催されてきており、東京の展示でフィナーレとなります。

 

石崎光瑤(いしざき こうよう)は大正時代から昭和初期にかけて活躍した日本画家であり、さらにはこの時代において民間パーティーとしては初の剣岳登頂に成功したり、ヒマラヤのマハデュム峰(3966m)の登頂に成功するなど、登山家としての一面も持ち合わせています。

 

今回は画家・登山家として活躍した石崎光瑤の人生を紹介します。

石崎光瑤 | 南砺市立福光美術館

 

 

 

石崎光瑤の生い立ち

石崎光瑤(いしざき こうよう)は、1884年4月11日に、富山県西礪波郡福光町(現在の南砺市)で生まれました。

 

資産家の石崎和善の五男として生まれ、本名は石崎猪四一(いしいち)です。石崎家は江戸時代から蔵宿業(くらやどぎょう:江戸時代に幕藩領主の蔵米の出納を管理する仕事)を営んでいました。町役人も務める家柄であり、石崎光瑤は裕福な家庭で育ったことが伺えます。

 

石崎光瑤は幼少期から画才を認められ、1986年の12歳のときに、東京から金沢に移り住んだ琳派の絵師・山本光一に師事することになります。

 

光瑤の「光」は師の山本光一から貰っており、この頃の石崎光瑤は福光や金沢近郊を写生して廻って画力を磨いていきました。

 

さらなる画力の向上を目指した石崎光瑤は、山本光一からの薦めもあり、1903年の19歳のときに京都に出て、日本画の大家である竹内栖鳳に入門しました。

 

 

画家と登山家の二足の草鞋

石崎光瑤は、1906年の22歳のころから本格的な登山を始めました。草花や山容を写生したり、写真を撮ったりして絵画への造詣を深めていきました。

 

新古美術品展で受賞を重ねて、画家としてのステップを上がっていく中で、1909年の25歳の時に、吉田孫四郎、河合良成、野村義重ら4人と、ガイドの宇治長次郎らの案内で、民間パーティーとしては初めて剱岳登頂に成功しました。

 

これは当時の写真ですが、石崎光瑤が撮影をしたため本人は写っていません。

 

1912年の28歳のときに、第6回文展に出店した《薫園》が初入選し、以後文展・帝展に出品を続けます。そして1914年の30歳のときに、第8回文展に出店して《筧》が褒状を受賞します。

 

1916年の32歳のときには、新たな画題を求めインドへ旅立ちます。現地の花鳥や窟院を取材する中で、ヒマラヤのマハデュム峰(3966m)の登頂にも成功します。

 

インドから帰国後に第12回文展に出品した《熱国妍春》と、第1回帝展に出展した《燦雨》が連続で特選となり、花鳥風月が織りなす豪華絢爛な画風は石崎光瑤の代名詞となりました。

 

1922年の38歳のときにはヨーロッパに外遊したり、1933年の49歳のときには高野山金剛峯寺から障壁画制作の依頼を受けて、再度インドへ行き雪のヒマラヤ山脈に登りまし

 

また1925年の41歳から1945年の61歳まで都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)の教員を務めたり、1942年の58歳のときには石崎画塾を開いて後進の育成に務めました。

 

そして1946年の62歳のときに、脳溢血でこの世を去りました。

 

 

 

展示会『生誕140年記念 石崎光瑤』について

展示会『生誕140年記念 石崎光瑤』は2024年から持ち回りで開催されております。

 

【富山】2024年7月13日(土)~9月2日(月) ※終了

【京都】2024年9月14日(土)~11月10日(日)  ※終了

【静岡】2025年1月25日(土)~3月23日(日)

【東京】2025年4月23日(水)~5月6日(火・休)

 

この展示会では、生誕140年の節目に、石崎光瑤の故郷・南砺市立福光美術館(富山県)のコレクションを中心に、初期から晩年までの代表作を一挙公開しており、石崎光瑤の画業の全貌を鑑賞することができます。

 

 

 

おわりに

今回は画家・登山家として活躍した石崎光瑤の人生を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか!?

 

私も最近、山頂で絵を描きたいなと思って絵画教室に通い始めたので、画家と登山家の二足の草鞋を履く石崎光瑤の人生には心惹かれるものがあります!

 

東京で開催される展示会『生誕140年記念 石崎光瑤』には絶対に行きたいと思います。皆様も是非展示会で石崎光瑤が描いてきた素晴らしい景色を一緒に鑑賞しましょう!!

 

 

 

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!