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冬季オリンピックに採用されたスキーモとは?概要、用具、種目について解説!

こんにちは!ブログ主のみつおです。

 

冬の季節になると、雪山登山をしたりスキーやスノーボードをしたり、冬ならではのアクティビティを楽しむことができますよね。

 

この登山とスキーを組み合わせた「スキーモ」という競技が、2026年ミラノ・コルティナ五輪(イタリア)にて追加競技になることをご存じでしょうか?またそれに先駆け、2025年アジア冬季競技大会でも公式競技として実施される予定です。

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今回は、スキーと登山を融合した欧州発祥の山岳競技「スキーモ」の概要、用具、種目について解説していきます!!

 

 

 

スキーモとは?

スキーモとは英語では、SKIMO(Ski Mountaineering)と書きます。まさにスキーと登山ですね。

 

欧州アルプスの国境警備隊のトレーニングから生まれたといわれています。

 

山岳エリアに設定された上り下りを含むコースを、スキーで登ったり、滑ったりしてタイムを競うレースです。

 

登りでは、スキー板に後ろには滑りにくくする「クライミングスキン(シール)」を貼り付けて登り、下りではシールを外して踵を固定してアルペンスキーのように一気に滑降します。

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急斜面や岩場などではスキー板を外して背負い、ブーツで斜面を駆け上がる「つぼ足」と呼ばれる場面もあり、登山の要素も兼ね備えています。

 

スキーモでは、激しい高低差に加えて、スキーやスキンを付け外しする「トランジット」と呼ばれる作業もレースの順位を左右する重要な要素となります。トランジットをいかにうまく素早く完了させるかがで順位が大きく変動します。

 

また選手は徐々に弱まるスキンの粘着具合にも気を使う必要があり、レース全般において用具のコンディションに注意を払う必要があります。

 

 

 

スキーモの用具

スキーモに使われる用具は、山スキーで使われる用具に比べレース用により軽量化されたものであり、ブーツは570グラム、スキー板は900~1000グラム、ビンディング170~180グラム程度となっております。

 

ちなみに通常の山スキーに使われる用具の重さは、ブーツが1400~1900グラム、スキー1200~1700グラム、ピンディング560~1500グラムですので、ものによっては半分以下の軽さです。

 

ただし、ㇾース用に軽量化を追求している為、価格は高いが、耐久性には劣ります。

 

必携装備は大会規定によって異なりますが、選手は安全装備や補給食、水などが入ったバックパックを担いでレースを行います。雪山で行われるという特性上、身の安全を守る道具を選手自ら所持するのが他の協議と比べてユニークな点です。

 

 

 

スキーモの種目

スキーモは主に4つの種目があります。コルティナダンペッツォ五輪では、1周3~5分程度のコースで順位を争う「スプリント」、男女1人ずつのチームでコースを周回する「混合リレー」の2種目が実施されます。

 

 

「★スプリント」

標高差70mほどのゲレンデの斜面をシールをつけたスキーで登り、スキーを外して歩く登りと、スキー滑降を合わせて3分~3分半程度のコースを設定して争われるスピード感あふれた競技

 

「★混合リレー」

スプリントのコースをやや拡大したコースを男女各1名が2周ずつするレース

 

「インディビデュアル」

主にオフピステ(ゲレンデ外や未整備の山間)を使って行うレースで、合計標高差が男子は1600~1900m、女子は1300m~1600m、レース時間は1時間15分~2時間にもなり、幾度も山を登り滑りするダイナミックな競技

 

「バーチカル」

文字通り登りのタイムだけを争う競技で、標高差500〜700m程度のコースを一気に登る。タイムは40分前後になる。

 

「チーム」

2~3人で一緒に登る競技。インディビデュアルより長いコースが設定される。最低でも3回の上り下りを含み、ハーネス、ロープ、アイゼンを使いクーロワールやピークを通過する。ロングディスタンスイベントの中にはもっと長い距離を1日以上かけて行うものもある。

 

 

 

オリンピックに向けて

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の正式種目となったことで、日本でも五輪予選を兼ねた国際大会に派遣する選手を選考する日本選手権が2025年3月に、長野県白馬村で実施される予定で、代表権争いが本格化していきます。

 

五輪への出場枠は、男女各18人です。2024年11月1日~25年12月21日の間に開催されるワールドカップ(W杯)、世界選手権の成績が選考対象となります。

 

世界の強豪はフランス、スペイン、スイス、イタリア、オーストリアなど欧州勢であり、日本は大陸枠(アジア枠)での出場権獲得を目指すことになります。

 

 

 

おわりに

今回は、スキーと登山を融合した欧州発祥の山岳競技「スキーモ」の概要、用具、種目について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

 

オリンピックに新たに採用されるということで、これからの代表争いにも注目していきたいと思います!

 

またスキーや登山が好きな人にこの競技のことを教えてあげたいですね!スキーと登山が組み合わさったスキーモという競技がより多くの人に周知される一助となれば幸いです!!

 

 

 

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!