こんにちは!ブログ主のみつおです。パリオリンピックでは選手たちの熱き戦いに心躍りましたね!!
五輪は世界規模の大会であり、多くのスポンサーの支援によって支えられています。そんな中で、トヨタとパナソニックが五輪の最高位スポンサーの契約を終了するというニュースが流れました。
日本を代表する企業がオリンピックの舞台での影響力を失ってしまうということに悲しさもありますね。
ところで最高位があるということは、スポンサーには他にもクラスがあるのでしょうか。
ということで今回はオリンピックのスポンサーシステムについて解説していきます。
この記事の要点は以下の通りです。
・五輪のスポンサーは4つのカテゴリーがある・最上位カテゴリーはワールドワイドパートナー
・最上位カテゴリーから日本企業はいなくなった
五輪スポンサーの4つのクラス
オリンピックのスポンサーシステムは、スポンサーシップのレベルに応じて4つの種類に分かれています。
ワールドワイドパートナー
国際オリンピック委員会(IOC)が直接管理する最上位のスポンサーシップカテゴリーであり、IOCと契約します。最も高額なスポンサーシップです。
夏季・冬季オリンピックを含めたすべての大会において、世界中で独占的なマーケティング権を持ちます。
プレミアムパートナー
特定の国や地域のオリンピック大会に対して支援を行うスポンサーであり、開催国の組織委員会との契約します。
大会期間中に、スポンサー企業が提供する商品やサービスに対して優先的なマーケティング権や広告権が与えられます。
ワールドワイドパートナーより低いものの、高額な支援が求められます。
オフィシャルパートナー
プレミアムパートナーの下位に位置するスポンサーシップレベルです。特定の大会において、重要な役割を果たす商品やサービスの提供を担当します。
開催国の組織委員会との契約して、プレミアムパートナーと比較すると権利が制限されています。
オフィシャルサポーター
オフィシャルパートナーの下位に位置するスポンサーシップレベルです。大会運営や特定の分野を支援するスポンサーです。
開催国の組織委員会との契約して、大会開催国における限定的なマーケティング権が与えられます。
大会や競技の特定の部分に対して協力・支援を行いますが、スポンサー活動の範囲は他のカテゴリーよりも狭いです。
ワールドワイドパートナーの会社
ワールドワイドパートナーの権利を有する会社は以下のとおりです。
ワールドワイドパートナー(15社)
Airbnb(エアビーアンドビー)
- 業種: 民泊・宿泊
- 本社: アメリカ
Alibaba(アリババ)
- 業種: IT、電子商取引
- 本社: 中国
Allianz(アリアンツ)
- 業種: 保険
- 本社: ドイツ
Atos(アトス)
- 業種: IT、デジタルサービス
- 本社: フランス
Bridgestone(ブリヂストン)
- 業種: タイヤ・ゴム製品
- 本社: 日本
Coca-Cola(コカ・コーラ)
- 業種: 飲料
- 本社: アメリカ
Mengniu(蒙牛乳業)
- 業種: 飲料(乳製品)
- 本社: 中国
Deloitte(デロイト)
- 業種: コンサルティング、会計
- 本社: イギリス(グローバル本社) / アメリカ
Intel(インテル)
- 業種: IT、半導体
- 本社: アメリカ
Omega(オメガ)
- 業種: 時計
- 本社: スイス
Panasonic(パナソニック)
- 業種: 家電・電子機器
- 本社: 日本
P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)
- 業種: 消費財
- 本社: アメリカ
Samsung(サムスン)
- 業種: 電子機器
- 本社: 韓国
Toyota(トヨタ自動車)
- 業種: 自動車
- 本社: 日本
Visa(ビザ)
- 業種: クレジットカード、決済
- 本社: アメリカ
まさに誰もが知る世界を代表する企業ですね!!ここに日本企業が1社もいなくなってしまうのはとても寂しいです。。
プレミアムパートナーの会社
プレミアムパートナーの権利を有する会社は以下のとおりです。
プレミアムパートナー(7社)
Accor(アコー)
- 業種: ホテル・ホスピタリティ
- 本社: フランス
Groupe BPCE(BPCEグループ)
- 業種: 金融・銀行
- 本社: フランス
Carrefour(カルフール)
- 業種: 小売業(スーパーマーケットチェーン)
- 本社: フランス
EDF(フランス電力会社)
- 業種: エネルギー(電力供給)
- 本社: フランス
LVMH
- 業種: ラグジュアリーブランド、ファッション・小売
- 本社: フランス
Orange(オレンジ)
- 業種: 通信
- 本社: フランス
Sanofi(サノフィ)
- 業種: 製薬
- 本社: フランス
こちらは全てフランスの企業ですね。おそらくフランスで有数の企業なのでしょうね。
オフィシャルパートナー
オフィシャルパートナーの権利を有する会社は以下のとおりです。
オフィシャルパートナー(13社)
Groupe ADP(ADPグループ)
- 業種: 空港運営
- 本社: フランス
Air France(エールフランス)
- 業種: 航空会社
- 本社: フランス
ArcelorMittal(アルセロール・ミッタル)
- 業種: 鉄鋼
- 本社: ルクセンブルク
Caisse des Dépôts(ケース・ドゥ・デポ/預金供託金庫)
- 業種: 公的投資機関
- 本社: フランス
Cisco(シスコ)
- 業種: 情報通信技術(ICT)、ネットワーク機器
- 本社: アメリカ
CMA CGM
- 業種: 海運・物流
- 本社: フランス
Danone(ダノン)
- 業種: 食品・飲料
- 本社: フランス
Decathlon(デカトロン)
- 業種: スポーツ用品販売
- 本社: フランス
FDJ(フランセーズ・デ・ジュー)
- 業種: 宝くじ・ギャンブル
- 本社: フランス
GL Events(GLイベンツ)
- 業種: イベント運営
- 本社: フランス
Ile-de-France Mobilités(イル・ド・フランス・モビリテ)
- 業種: 公共交通機関運営
- 本社: フランス
Le Coq Sportif(ルコックスポルティフ)
- 業種: スポーツ用品・アパレル
- 本社: フランス
PwC(プライスウォーターハウスクーパース)
- 業種: 会計・コンサルティング
- 本社: イギリス
こちらもほとんどがフランスの企業ですね。やはり開催国の企業にとってオリンピックに携われるということはとても栄誉なことなのでしょうね。
オフィシャルサポーター
オフィシャルサポーターの権利を有する会社は以下のとおりです。
オフィシャルサポーター(49社)
Abatable(アベイタブル)
- 業種: 環境技術・炭素削減
- 本社: イギリス
ABEO(アベオ)
- 業種: スポーツ用品・施設装備
- 本社: フランス
Air Liquide(エア・リキード)
- 業種: 工業ガス
- 本社: フランス
Airweave(エアウィーヴ)
- 業種: 寝具
- 本社: 日本
Aquatique Show(アクアティックショー)
- 業種: 水中ショー・エンターテインメント
- 本社: フランス
Arena(アリーナ)
- 業種: スポーツ用品
- 本社: フランス
Doublet Wasserman(ダブレット・ワッサーマン)
- 業種: イベント管理・装飾
- 本社: フランス
DXC Technology(DXCテクノロジー)
- 業種: ITサービス
- 本社: アメリカ
Egis(イージス)
- 業種: 建設・インフラ
- 本社: フランス
Enedis(エネディス)
- 業種: 電力配電
- 本社: フランス
ES Global(グローバル)
- 業種: イベントインフラ・建設
- 本社: イギリス
Eviden(エヴィデン)
- 業種: デジタルサービス
- 本社: フランス
Fitness Park(フィットネスパーク)
- 業種: フィットネスチェーン
- 本社: フランス
Fnac Darty(フナック・ダルティ)
- 業種: 小売(家電・書籍など)
- 本社: フランス
Garden Gourmet(ガーデン・グルメ)
- 業種: 植物由来の食品
- 本社: スイス
Gerflor(ジェルフロア)
- 業種: 床材
- 本社: フランス
RATP Group(パリ交通公団)
- 業種: 公共交通機関
- 本社: フランス
Highfield Boats(ハイフィールドボード)
- 業種: ボートメーカー
- 本社: 中国
Hype(ハイプ)
- 業種: 燃料電池車(FCV)タクシー
- 本社: フランス
Indigo(インディゴ)
- 業種: 駐車場運営
- 本社: フランス
La Poste(フランス郵政公社)
- 業種: 郵便・物流
- 本社: フランス
Loxam(ロクサム)
- 業種: 建設機械レンタル
- 本社: フランス
Lyreco(リレコ)
- 業種: オフィス用品
- 本社: フランス
Miko(ミコ)
- 業種: アイスクリーム
- 本社: フランス
Mondo(モンド)
- 業種: スポーツサーフェス製造
- 本社: イタリア
MTD
- 業種: 芝生・庭園用品
- 本社: アメリカ
Myrtha Pools(ミルタプール)
- 業種: プール建設
- 本社: イタリア
OnePlan(ワンプラン)
- 業種: イベントプランニングソフトウェア
- 本社: イギリス
Optic 2000(オプティック2000)
- 業種: 眼鏡・コンタクトレンズ販売
- 本社: フランス
Ottobock(オットーボック)
- 業種: 義肢装具
- 本社: ドイツ
Randstad(ランスタッド)
- 業種: 人材派遣・人事サービス
- 本社: オランダ
Rapiscan Systems(ラピスキャン・システムズ)
- 業種: セキュリティ・検査機器
- 本社: アメリカ
Re-uz(リユーズ)
- 業種: 再利用可能な容器製造
- 本社: フランス
RGS Events(RGSイベンツ)
- 業種: イベント運営
- 本社: フランス
Saint-Gobain(サンゴバン)
- 業種: 建築資材
- 本社: フランス
Salesforce(セールスフォース)
- 業種: クラウドソフトウェア
- 本社: アメリカ
SCC
- 業種: ITインフラ
- 本社: イギリス
Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)
- 業種: エネルギー管理、オートメーション
- 本社: フランス
SLX
- 業種: イベントテクノロジー
- 本社: イギリス
SNCF(フランス国有鉄道)
- 業種: 鉄道運営
- 本社: フランス
Sodexo Live!(ソデクソ・ライブ)
- 業種: イベントケータリング
- 本社: フランス
Syndicat des Eaux d’Île-de-France(イル・ド・フランス水道組合)
- 業種: 水道事業
- 本社: フランス
Technogym(テクノジム)
- 業種: フィットネス機器
- 本社: イタリア
Terraillon(テライヨン)
- 業種: 計量器具
- 本社: フランス
Thermo Fisher Scientific(サーモフィッシャーサイエンティフィック)
- 業種: 科学機器・バイオテクノロジー
- 本社: アメリカ
Tourtel Twist(トゥールテルツイスト)
- 業種: ノンアルコールビール
- 本社: フランス
VINCI(ヴァンシ)
- 業種: 建設・インフラ
- 本社: フランス
Viparis(ヴィパリス)
- 業種: 会議場運営
- 本社: フランス
Westfield(ウエストフィールド)
- 業種: ショッピングモール運営
- 本社: フランス
おわりに
今回は今回はオリンピックのスポンサーシステムについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
オリンピックという世界が注目する舞台において、日本がプレゼンスを発揮できなくなってしまうのは、不安と寂しさがありますね。
トヨタ、パナソニックに代わる新たな企業が最高位スポンサーに名乗り出てくれることを切に願っています!!
オリンピックに関連する記事
過去にオリンピックに関連する記事を投稿しておりましたので、興味がある方は是非ご覧ください!
本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!