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趣味とは、仕事に疲れた時の癒し、そして長い老後の最良の友。 いわば人生のオアシスである。(酒井正敬)

年末の風物詩!酉の市(とりのいち)の歴史と概要について解説!!

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コロナもだいぶ落ち着いてきたので、そろそろイベントやお祭りが再開されたら嬉しいですね。(でも彼女はいないのでクリスマスだけは不要です。)


さて、今年ももう10月に入り、年の瀬のイベントは様々ありますが、皆様は酉の市(とりのいち)、というものをご存知ですか?


基本的には関東の行事なので、関西圏の方にはあまり馴染みがないかもしれませんね。


酉の市とは、毎年11月の酉の日に、関東の特定の神社やお寺で行われるお祭りのことです。


2020年は規模を縮小しての開催でしたが、今年はコロナ前の規模で執り行われる見通しになっているとのことで、準備も大忙しみたいです。


ということで今回は、年の瀬のお祭り、酉の市(とりのいち)について解説していきたいと思います

 

 

 

酉の市とは?

酉の市とは、毎年11月の酉の日に行われるお祭りで、1年の無事や来年の福、商売繁盛を祈願する人達でとても華やかな賑わいを見せています。


市と名前についているように、様々な露天が立ち並ぶ活気あるお祭りですね。


酉の祭り、大酉祭、お酉様など、様々な呼ばれ方で親しまれています。

 

酉の市は、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など、酉にちなむ神社で行われることが多く、元は関東の行事でしたが、のちに関西圏のほうにも広まっていくことになりました。

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酉の市の起源は?

酉の市の起源には諸説ありますが、その昔、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東夷征伐の戦勝を祝うために鷲神社を訪れて松の木に熊手をかけてお礼の祭りをしたことが由来とされております。

 

その日が酉の日であったことから、酉の日を祭礼日として定期的に祭りが開かれるようになり、後の酉の市の形成に繋がっていったと言われています。

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酉の市としてしっかりと祭りが始まったのは、江戸時代のことであり、現在の東京都足立区にあった花又村にある大鷲神社からでした。

 

大鷲神社では近隣の住民が秋の収穫を祝い、鶏を奉納して、祭りのあとは集まった鶏を浅草の浅草寺まで運び観音堂前に放したとされています。


当社は酉の祭りと呼ばれていましたが、それと合わせて市がたつようになったことから、酉の市と呼ばれるようになり、江戸各地に広まりました。

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現在の足立区花畑の大鷲神社は「上の酉、本の酉」、千住にある勝専寺は「中の酉」、浅草の鷲神社と長國寺は「下の酉、新の酉」と呼ばれており、江戸自体に盛大な酉の市が開かれる場所として有名でした。


本酉と新酉は今でも続いており、関東大震災や戦時中でも開催されたことから、人々の心に深く根づいていた行事であることが伺われますね。

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酉の市の開催日は?

酉の市が行われる酉の日というのは、1年365日それぞれの日に干支の十二支の動物がそれぞれ割り当てられた日のことであり、12日おきに干支が一周するため、酉の日は1ヶ月の間で、2回か3回やってくることになります。


そのため11月に行われる酉の市は、年によっては2回行われる年と、3回行われる年があるんですね。


1回目の酉の市を一の酉、2回目を二の酉、三回目は三の酉という呼び方をします。


2021年は11月9日と、21日の2回なので、二の酉までですね。


ちなみに三の酉まである年は火事が多いという俗説があるそうです。この俗説の根拠は諸説あるそうですが、明確に統計裏打ちされているものではないようですね。

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酉の市の縁起物を買おう

さて、酉の市といえば縁起物を購入することがよいとされていて、その代表といえるのが熊手です。


熊手とは、落ち葉などをかき集めるための道具ですが、その形状や働き方から、幸運をかき集める道具、金銀をかき集める道具というに連想されて、縁起物として人気が出ていき、やがて酉の市の名物となっていったそうです。


また金銀をかき集めるというところから商売繁盛の縁起物としても広く知られるようになり、最初は小さい熊手を購入して、次の年には少し大きいものを、その次の年にはまた少し大きいものを購入していくことで商売が少しずつ発展していき、やがて大きく成功することを祈念するのが通な買い方みたいです。


また、熊手には、酉の市特有の買い方があり、それは店から提示された値段のままでは購入せず、値引き交渉して購入するというものです。


そして値引いてくれた金額を「ご祝儀」として、お店に渡すことが、熊手の粋な買い方と言われています。面白いですね。

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縁起物には食べ物もあり、頭になって出世できるようにとの願いが込められた頭の芋(とうのいも)があります。


これはたくさんの芽が出ることから、子宝に恵まれるようにとの意味も込められているようです。


また、餅米と粟をついてできた黄色い餅は黄金餅(こがねもち)と呼ばれ、これはその名が示す通り、お金持ちになるようにとの願いが込められていますね。

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現代の関東三大酉の市

現代でも続く酉の市ですが、その中でも関東三大酉の市と呼ばれる大きなお祭りがあり、それは鷲神社、花園神社、大國魂神社で行われる酉の市のことを指します。

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一つ目は先ほども出てきた、浅草にある鷲神社(おおとりじんじゃ)で、ここの酉の市は江戸時代後期から、形を変えつつ現代まで続いているそうです。


神社に隣接する長國寺でも同日に酉の市が開催されており、隣り合う神様と仏様の両方にご利益をお願いできるということで人気があります。

 

二つ目は新宿区にある花園神社で、この神社での酉の市は明治時代に始まり、歴史は浅いながらも毎年約60万人の人出で賑わうと言われています。


また新宿にあるということで歌舞伎町も近いことから、夜の店で働いている人が仕事終わりに遊びに来ることも多いそうですね。

 


三つ目が府中の大國魂神社です。大國魂神社といえば、関東三大奇祭の一つに数えられているくらやみ祭のほうが有名かもですね。酉の市も負けず劣らず活気にあふれています

 

 

 

おわりに

ということで今回は、酉の市についてざっくりと解説してきました。


去年はコロナのせいで規模もかなり縮小、もしくは中止となった場所が多かったと思いますが、今年はかつての活気を取り戻して欲しいですね。


皆様も是非酉の市に足を運んでみてはいかがでしょうか!!

 

動画も投稿しておりますので、よかったらご覧ください⤵


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本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!