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フィリピンのタール火山が噴火。タール火山の詳細と噴火の歴史について解説します。

フィリピン・タール火山の噴火:深刻な被害をもたらす「火山の冬」は到来するのか(巽好幸) - 個人 - Yahoo!ニュース

2021年7月1日に、ィリピンのタール火山が噴火し、周辺の地域が煙と灰によって包まれているというニュースが流れました。

news.yahoo.co.jp

 

近隣住民の3500世帯の1万4000人以上が避難を余儀なくされる大きな自然災害となっております。

 

今回はこのタール火山噴火の詳細と、タール火山の噴火の歴史について解説していきます。

 

 

タール火山とは?

タール火山(Taal Volcano)とは、フィリピンのルソン島にある活火山です。

 

フィリピンの主とマニラ市の南方約60kmのバダンガス州に位置しています。

 

以下の地図から見て分かるように直径約20kmのカルデラ湖であるタール湖の中央に、5km径の火山島があるという面白い構造になっています。

 

このように湖の真ん中に火山島があるという美しい光景はフィリピン随一の絵のように美しく魅力的な景色と評されることもあります。

フィリピンのタール火山が噴火!地震や農作物への影響は?

 

標高は311mで、主に玄武岩と安山岩からなる成層火山です。

 

火山島に永住することは、噴火の危険性からフィリピン火山地震研究所により禁止されているものの、危険とは分かりつつ漁業や農業で生計を立てている人が居住しているとのことです。

 

 

前にも噴火はあった?

タール火山は1572年以来34回も噴火をしており、そのたびに大きな被害を出してきました。フィリピンで2番目に活発な火山であります。

 

1911年の噴火では犠牲者が1,300人に達しました。

 

1965年の噴火では、火山灰が上空20kmまで上昇し、さらに火口から環状に広がる横殴りの噴煙(ベースサージ)が湖畔の集落を襲い、死者190人を出す被害となりました。

 

その後も噴火は断続的に続き、1977年の噴火以降はおさまっていたものの、2020年には43年ぶりに再び噴火を起こしました。

 

2020年の噴火では、噴火では大量の灰やがれきが上空15kmまで舞い上がり、噴出した火山灰がカラバルソン地方、マニラ首都圏および中部ルソン地方の一部に降灰したため、かなり広範囲に甚大な影響出ました。

 

2020年の噴火では39名が死亡し、数十万人が住む家を失ったとのことです。 

 

今回の噴火も2020年と同レベルのものと考えられており、同様の甚大な被害が出るのではないかと恐れられております。

 

 

 

 

おわりに

現在タール火山からは二酸化硫黄等の有害なガスが噴出しており、周辺の複数の州にまたがり上空には濃霧が発生して健康への被害が懸念されています。

 

周辺住民の方々が無事に避難されることと、安全な生活が返ってくる日を切に願っております。

 

そして火山大国である日本でも、またいつこのレベルの噴火災害が起きてもおかしくありません。

 

対岸の火事として見るのではなく、しっかりと噴火という事象に対してアンテナを張るようにしておきましょう。

 

本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!