十二国記18年ぶりの新作長編『白銀の墟 玄の月(以後白玄)』、控えめに言って最高でしたね!!
私たち十二国記ファンにとって、その内容は長い歳月を過ごしたうえで、待ったかいがあると思わせてくれる感慨深いものでありました!
ただファンというものはどこまでも欲張りなものです。
すでに、次に刊行予定の『オリジナル短編集』の発売を、今か今かと心待ちにしております。
あなたも恐らく麒麟通信をちょくちょくチェックしていることでしょう笑
白銀の墟では明かされなかった事実を補完してくれることを期待しており、書いてほしい話がたくさんあります。
ということで、今回は私がオリジナル短編集(白玄後)に書いてほしい内容を紹介していきます!
あなたもオリジナル短編集で読んでみたいストーリーがたくさんあると思います!
一緒に十二国記の未来について考えていきましょう!!
十二国記オリジナル短編集(白銀の墟の後)に期待している内容
それでは、私が発売予定のオリジナル短編集にて、明らかになってほしいと思っている事実、書いてほしいお話を挙げていきますね。
琅燦は一体何がしたかったのか?
白玄にて物語を裏から支配していた琅燦については、気になっている人が多いでしょう!
「ぶっちゃけ、こいつ何がしたかったの!?」と思った人がほとんどですよね多分。
阿選に妖魔を使わせて謀反を起こさせたはずなのに、泰麒を助けたり、驍宗を慕っているような言動をとるなど、琅燦という人物は謎に満ちていて掴みかねています。
「天意を試したい」という動機が作中で触れられていますが、あの短い文章だと真意までは正確には把握できず、考察の域を出ません。
『琅燦は一体何がしたかったのか?』というのは、オリジナル短編集で明らかにしてほしいです!!
耶利と琅燦の関係性は?
琅燦と同じくらい謎多き存在として物語を動かしてきた耶利。彼女についても知りたいことが多すぎます。
特に耶利と琅燦の関係性については触れてほしいです。。2人とも黄朱の出自であることが作中で語られていたのですが、耶利と琅燦にどんな関わりがあったかについてはあまり語られませんでした。
図南の翼でも黄朱の独自のネットワークについて触れられていたので、同じ宮中で暮らす2人の関係が薄いというのは考えられないです。
また耶利がなぜ宮中で働いているのか?、耶利の主公玄管とはだれだったのか?など疑問は尽きません。
物語を大きく動かしてきた耶利と琅燦という2人の女性については、みなさまも気になっていると思いますので、是非とも短編集でその生い立ちについて描いてほしいですね!
簒奪直後の阿選はどんな感じだったのか?
謀反を起こし偽王として戴を混乱に陥れた阿選。
「黄昏の岸 暁の天」で初めて登場し、白玄の2巻くらいまでは、「驍宗に匹敵する傑物であり、何か大いなる目的があって謀反を起こしたに違いない」という見方をしていました。
しかし物語が進むにつれて「驍宗に嫉妬して王位を簒奪したものの、国政には興味が無く国をボロボロにしてしまった小物悪党」みたいな印象が強くなっていきました。
でもこれは私の勝手な考えですが、驍宗から王位を簒奪した後は、「驍宗以上に国をよくまとめ戴を豊かにして、驍宗より阿選が上だと民と天に認めさせる」という思いがあったと思うんです!!
さすがに「驍宗から王位を奪いたかっただけ」というチッポケ過ぎる人間ではなかったはずなんです!!
ただきっと簒奪直後、もちろん偽王阿選に対する風当たりは強く、阿選が思うように政治をすることはできず、無力感と罪悪感に押しつぶされて徐々に小物化していったんだと予想しています。
阿選が小物化していく過程が読んでみたいです!!18年待った十二国記のラスボス的存在が、最初からタダの小物だったなんて嫌なんです!
李斎が禁軍将軍になる話
白玄にて最も活躍し、驍宗復権において最大の功労者となった李斎。彼女が功績を認められて出世することは間違いないでしょう!!
実績を考えれば禁軍将軍になって然るべきです!
驍宗と泰麒の信頼も厚いですし、白玄の件で諸将・官吏・民からも一目置かれる存在になったはず。李斎が禁軍将軍になることに異論が出るはずもありません!
是非とも、李斎の禁軍将軍任命式を描いた話が見たいです!
腕を失い、仲間を失い、長きにわたる雌伏の時を過ごした李斎の努力が報われるシーンこそ、白玄を読んだ人が一番期待しているのではないでしょうか?
ちなみに李斎は白玄でこんなに頑張っていました☟褒めてあげて!!
内乱後の李斎と花影のお茶会
李斎の友にして、自分の職責について悩みを持っていた花影。
阿選の謀反後に戴国内で再会しましたが、李斎は景王に助けを求めるために慶に向かおうと考え、反対する花影を振り切り、それ以来離れ離れとなってしまいました。
花影の消息についてはなかなか明らかにされず、恐らく殺されたんだろうな...と思っていました。
しかし物語終盤、花影が生きていることが判明し大いに喜びました!!
そこで書いてほしいのは、内乱が落ち着いた後に、李斎と花影がのんびりとお茶会でもしているシーンです。
驍宗登極後から、同じ女性として悩みを打ち明け合ったり何かと近い存在であった2人。
謀反後には意見の違いから行く先を違えてしまいましたが、目指していた未来は同じ、戴の平和であったはずです。
絶対に達成するべき目標に辿り着いた李斎と花影が「あの時は大変だったよね...(しみじみ)」という会話をしているシーンがどうしても見たいんです!!
ともに苦楽を共にし、激動の時代を乗り越えてきた李斎と花影が紡ぐ話を聞いたら、思わず涙がこぼれてしまうような気がします。
項梁と園糸のその後
白玄前の十二国記のお話が「王と麒麟」の話であったのに対し、白玄は「そこに生きる無数の民」が主役のお話でした。
その象徴として描かれていたのが園糸だと思います。
園糸の苦しい生活シーンから白玄1巻が始まり、園糸が平和な未来に思いを馳せる姿で4巻が完結したことからも、小野先生が園糸を「生き続ける民」のシンボルとして描いていたことは間違いないでしょう。
私は園糸が白玄の裏主人公だったと思っています。そんな園糸のその後が見たいと思うのは必然です。
4巻の最期では、王(驍宗)が再び立ったことで起こるであろう戦に不安を感じながらも、明るい未来が来ることを祈っていました。
その時は項梁が生きているかについては知らない状況でしたが、項梁は園糸の元に帰る気満々でしたので、内乱が落ち着いた後に項梁と園糸はきっと再会できたはずです。
この世界の恋愛・結婚観は掴みかねておりますが、恐らく互いに想い人であったので、結婚するのかなと思ってます。
結婚した後にそのまま園糸がいた東架の田舎で暮らすのか、それとも項梁についていき首都鴻基で暮らすのかは分かりませんが、項梁と園糸の幸せな結婚生活が見たいのです!!
白玄のテーマである「生き続ける民」の象徴であった園糸が平和に幸せに暮らすシーンこそが白玄を真に完結させる最期の1ページにふさわしいと思います!!
終わりに
いかがでしたでしょうか?白玄発売から半年以上たちましたが、いまだにその熱は冷めず妄想は尽きません!!
例に漏れず、短編集が今年中に発売されるかも分からない状況ですが、18年の時を耐えた私たちなら、多少待たされることは苦にならないでしょう!
座して待つ!!
あなたがオリジナル短編集で読んでみたいと思うお話を、コメントで教えて頂けると嬉しいです!!宜しくお願いします!!
本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!