またUber Eatsの危険運転がニュースになってるね。ついに配達員の死亡事故まで起きたみたいだよ。猛スピードで走ったり、逆走、高速道路の侵入とかなんでもありだね。
交通マナーの悪いUber配達員がたびたび取り上げらるようになったよね。ただ昔Uber配達員をやったことがある身からすると、擁護するわけではないけど交通ルールが疎かになってしまう事情も分からないでもないんだよね。今回はそこらへんを軽く解説していくね。
- 原因①ドライバーの飽和により稼ぎづらくなり、1軒でも多く、1分でも早く配達しなければいけなくなった
- 原因②目的地に辿り着くにはスマホのナビを使って、都度調べながら配達している
- 原因③雇用されていないので安全講習とかを受けているわけではない
- 終わりに
原因①ドライバーの飽和により稼ぎづらくなり、1軒でも多く、1分でも早く配達しなければいけなくなった
原因の一つとしては、コロナの影響で配達員が増加して、一人ひとりの配達員の稼ぎが少なくなったことがあるだろうね。
確かにニュースでもアスリートがUberの配達員になったとか言ってたし、コロナ禍でかなり知名度は上がってたよね。でもUberの利用者も増えているだろうし、むしろ稼ぎはよくなるんじゃないの?
現状としては、明らかに配達員の数が注文数より過剰になっているね。配達員の稼ぎは時間給じゃなくて配達1件ごとに報酬が発生する仕組みだから、少ない配達依頼を1秒でも早く片付けないと時給1000円も切るような状況なんだよ。。
肉体労働だし時給1000円は確保したいね。歩合制みたいだし、本人の頑張り次第なんだね。
そうだね。ただ歩合制ではあるんだけど、配達依頼はUberのAIが自動的に割り振っているから配達員が自分の力で受注することができないんだ。だから配達員がコスパを上げるには配達速度を上げることしかないんだよ。それが危険運転に繋がっているね。
なるほど。配達員が飽和したことにより、配達依頼の取り合いになってしまっているんだね。
それでも昔は「何件配達したらボーナス800円」とかいう報酬が頻繁にあったんだけど、配達員が増えたことで、Uber側がそういう臨時報酬を出す必要もなくなったのか、最近では少なくなったしね。
原因②目的地に辿り着くにはスマホのナビを使って、都度調べながら配達している
2つ目の原因は、Uber配達員のほとんどがスマホのナビを使って配達していることだろうね。どこの家に配達するかはランダムだから、だいたいが初めて行く場所になるんだ。そうすると依頼時に配達された住所をスマホナビで検索して辿り着くしかないんだ。
そうなんだ。確かに馴染みの客とかは少ないだろうし、都度道を調べなきゃいけないんだね。
ほとんどの配達員は、自転車を運転しながらスマホを操作するとかはしていないだろうけど、なかにはスマホ片手に地図を見ながら運転する人もいるんだよね。そういうのが事故につながっていたりするよ。
慣れてない道を運転するのは不安も多いだろうしね。車や人通りが多い場所を意図して避けるとかも難しくなってくるね
原因③雇用されていないので安全講習とかを受けているわけではない
3つめは、そもそもきちんとした安全講習を受けていないことだね。配達員はUberと雇用契約を結んでいるわけではなくて、あくまで配達の業務委託を受けている立場なんだ。だからUber側も、配達員に積極的に安全講習をする気がないんだよね。
雇われているわけじゃなくて、一応自営業みたいな感じなんだね。そうすると安全管理は配達員に任されてしまっているということなのか。
一応、登録時に配達上の注意が書かれた冊子を渡されたり、メールで交通マナー啓発の連絡が来るんだけど、律儀に全部目を通している人は少ないだろうね。
終わりに
最後に原因をまとめるね。
原因①ドライバーの飽和により稼ぎづらくなり、1軒でも多く、1分でも早く配達しなければいけなくなったことで、配達員のスピード意識が強くなっている。
原因②初めての配達先が多いので、配達時はスマホのナビを使って、慣れない道を都度調べながら自転車を運転しなければいけない
原因③雇用されているわけではなく、安全講習とかを受けているわけではないので、そもそも交通マナーへの意識が薄い
なるほどね。今後、配達依頼数と配達員の需給のバランスが釣り合うか、Uber側がより積極的に安全管理を行うようにならないと解決しなさそうだね。
そうだね。ただUber側が自発的にそういうことをするメリットがあまりないから、そこまでは期待できないだろうね。ただUberみたいな宅配需要は今後も伸びていくだろうから、この問題についてはきちんと対応していってほしいね。
~おわり~