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NIKEの厚底シューズは禁止されるのか!?①ヴェイパーフライの歴史

ランナーにとって衝撃的なニュースが流れてきましたね。

 

そう、NIKEの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」が禁止なるかも!?というショッキングなニュースです!!

 

 

箱根駅伝で多くの選手がピンクのシューズを履いて走っていたことで、ランニングにあまり興味がない人でも、このシューズの存在はなんとなく知られていたと思います。

 

そんな中で出てきたた今回のニュースにランナーのみならず、多くの人が衝撃を受けたことと思います。

 

私はNIKEのシューズの愛用者ではありますが、ヴェイパーフライを使用したことはなく、一体どれほどランニングに影響を与えるシューズなのかを体感したことはありません。

 

ただヴェイパーフライを履いている選手が各種の陸上記録を更新していることを見ると、この靴がその記録に大きく寄与していることは疑いようのないことではあると思います。

 

だからといってそのシューズ自体を禁止してしまうことはいかがなものかと正直私は思います。

 

ということで何回かに分けて、この騒動の元となっている「NIKEの厚底シューズ ヴェイパーフライ」とは一体どんな靴なのかということと、今回の規制についての自分の考えを述べていこうと思います。

 

今回はまずは性能うんぬんを抜きにして、このシューズがここまでの騒動となってきた歴史について紹介していきます。

 

 

 

NIKEの『ヴェイパーフライ』の歴史

ではNIKEの「ヴェイパーフライ」というシューズの歴史について見ていきましょう。ここから先は「VF」と略します。 

 

なお今回はあくまでシューズのみに着目していくので「シューズのおかげで記録が出た」みたいな感じになってしまいますが、そんなわけがないのは百も承知です。

 

ヴェイパーフライの登場 

VFというシリーズのシューズが世に知られるようになったのは2017年にまでさかのぼります。

 

2017年5月16日「Braeaking2」という挑戦が行われました。これは「フルマラソン2時間切り」という人類には不可能と思われてきた記録を達成することを目標として、アスリート、科学者、メーカーが一丸となり行われてきたプロジェクトのことです。

 

このBreaking2プロジェクトはNIKEが主導しており、当然選手はNIKEのシューズを履いて走ることとなります。

 

この際に履かれたのが、NIKEが各選手に合わせてカスタマイズして開発した「ヴェイパーフライ エリートです。

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当時世界歴代2位の記録を持っていたケニアのエリウド・キプチョゲ選手は、このVFエリートを着用し、「2時間0分25秒」という驚異的なタイムを叩き出しました。

 

Breaking2で出た記録は非公認ではあるものの、これは当時のマラソン世界記録を2分以上更新する記録でした。これにより「VF」は多くのランナーに知られる存在となりました。

 

ヴェイパーフライの普及

VFエリートは選手ごとに合わせて開発された特注品でありましたが、NIKEはその技術を集約し、市販モデルの「ヴェイパーフライ 4%」を2017年7月に発売しました。

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5月に行われたBreaking2の興奮が冷めやらぬうちの7月に発売ということで、25,920円という高価格にもかかわらず多くのランナーがこのシューズを入手するために奔走しました。

 

NIKEのプロモーション戦略もあり、VFはまたたく間にランナーの間に普及していきました。

 

ただしその高価格と入手の困難さから、どちらかというと「エリートランナー向けシューズ」というのが当時の認識だったと思います。

 

そのため「マラソンが好きだけどVFを履くほどでは..」という人は、同時期に発売された、VF 4%のダウンモデルである「ズームフライ(以下ZF)」を購入することが多かったと思います。

 

ただ廉価版といえど16,200円はしたので普通に高かったですけどね。私もこのZFを購入した1人です。ちなみにフルマラソンの自己ベストはZFを履いた大会で出しました。

 

VFとZFのブランド力は急速に高まり、「VF、ZFを履いている人はガチランナー」という認識をされるようになっていき、気軽に履くには勇気がいるシューズになっていましたね笑

 

そして多くのトップランナーがVFを履くようになり、NIKEにはますます多くの選手のデータが集まるようになっていき、VFはどんどんと進化していきました。

 

2018年9月~10月には、より軽量化を追求し通気性に優れたモデルである「ヴェイパーフライ4% フライニット」、「ズームフライ フライニット」が発売されました。

 

性能を上げたにもかかわらず、価格帯も変わらなかったところにNIKEの本気を感じました。「より速く走りたい」という全ランナーの希望を、全てのランナーに叶えてほしいというNIKEの姿勢がうかがえました。

 

この頃には「NIKEのシューズが他のメーカーのシューズと比べて頭一つ抜けている」という雰囲気がありましたね。

 

Braeking2で大記録を出したキプチョゲ選手は2018年のベルリンマラソンにて、VF4%フライニットを履いて出場し、それまでの世界記録を1分以上も縮める2時間01分39秒と世界新記録を叩き出して2連覇を達成しました。

 

 ヴェイパーフライの更なる進化と2時間切りの偉業

VFの進化は止まりません。2019年4月には、一流アスリートからのフィードバックを得てクッション性を改善した新モデル「ヴェイパーフライ ネクスト%」が発売されました。みなさんおなじみの「あのピンクの靴」です。

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2019年の9月に開催された東京オリンピックマラソン日本代表選考会である「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」では、男子出場選手30名のうち16人が着用し、代表内定の中村選手、服部選手、そして3着の大迫選手も着用しました。

 

こうして日本マラソン界においてもNIKEの厚底シューズが確固たる地位を築きました

 

 

そしてNIKEの厚底シューズを履いた人によって世界の陸上史に残る偉業が達成されます。

 

2017年のBreaking2に続き、2019年10月12日に、人類によるフルマラソン2時間切りを目指すプロジェクトである「イネオス1:59:00チャレンジ」が行われました。


企画はもちろんNIKEで、挑戦するランナーは世界記録保持者のキプチョゲ選手です。

 

この挑戦でキプチョゲ選手は「1時間59分40秒」という驚異的な記録でついに人類で初めて2時間の壁を突き破りました!(非公認記録)

 

この時にキプチョゲ選手が履いていた靴が、この日の為にNIKEが開発してきた、VFの後継と噂される最新の「アルファーフライ」というシューズです。

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この時履いた「アルファーフライ」はまだ市販される前のプロトタイプであり、広く販売されるのはまだしばらく先のようです。

 

また2019年10月13日のシカゴマラソンでは、ケニアのブリジット・コスゲイ選手がVFネクスト%を着用して「2時間14分04秒」で優勝し、16年ぶりに女子マラソンの世界新記録を叩き出しました。

 

その他にも多くの陸上大会にてVFが席巻しており、2019年はそれまでにも増して世界的にもNIKEの厚底シューズが一歩抜きんでた存在となりました。

 

2020年のヴェイパーフライの動向

2020年もVFの快進撃は止まりません。お正月に行われた箱根駅伝では約8割の選手がVF ネクスト%を着用し、9区間において区間賞獲得者が履いていました。

 

また今年の箱根駅伝では7区間において区間新記録が更新されており、うち6人の区間新選手がVFネクスト%を履いていました。

 

まさに「NIKEのVFの1強時代へ突入」という事実が本全体に認知された瞬間でした。

 

この状況はNIKEが、アスリートに寄り添った企業努力によって作り上げたものであり、他のメーカーが短期間で容易にひっくり返すことができるものとは思えないので、少なくとも2020年内はこの状況に変化はないと僕は思っています。

 

そして2020年は東京オリンピックの年。きっとマラソン競技ではこのNIKEのVFが大会を席巻するんだろうと思っていたところに、先日のヴェイパー禁止か!?というニュースが流れてきたわけですね。

 

まとめ

ということでNIKEの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」の歴史について紹介してきましたが、ここでまとめてみます。

 

2017年5月:Breaking2にて「VFエリート」が登場

2017年7月:VFエリートの市販版である「VF 4%」が発売

2018年9月:軽量化と通気性を向上した「VF 4% フライニット」が発売、キプチョゲ選手がこのシューズを履いて男子マラソンの世界新記録を更新

2019年4月:さらにクッション性を改良した「VF ネクスト%」が発売

2019年9月:MGCにて上位選手の多くがVFネクスト%を着用

2019年10月:VFの後継とされる「アルファーフライ」を履いたキプチョゲ選手が、フルマラソンで2時間切りを達成、VFネクスト%を履いたコスゲイ選手が女子マラソンの世界新記録を更新

2020年1月:箱根駅伝で8割以上の選手がVFネクスト%を着用し好記録続出、国際陸連がNIKEの厚底シューズ(VF)を規制する可能性が高いというニュースが流れる

 

 

ということでざっくりとVFの歴史について紹介してきました。いかがでしたでしょうか?

 

NIKEの躍進はBreaking2のような挑戦をしてきた結果だと思うので、僕としては企業の努力を否定するような規制には反対ですね。

 

他のメーカーもNIKEに負けないようなシューズを作ればいいだけの話だと思います。

 

次回についてですが、僕はヴェイパーフライを持っていないですし、性能面についての解説は難しそうなのでやめておきます。性能については他のサイトを見てください。

 

ということで次回は、陸上の規則の面から厚底シューズ禁止について考えていきたいと思います。

 

 本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました!!!Have a nice run!