2018年9月にオーストラリアの最高峰コジオスコ登山に挑戦をしてきました。ちょっと時間が空いてしまいましたが今回はそのレポートです。
なぜこんなに書くのが遅くなってしまったかというと、結論から言うとコジオスコ登山に失敗したからです......いいニュースなら早く報告したいですしね。。。
ということで、今回はコジオスコへの挑戦までの過程、いかにして失敗したか、次回への反省点を書いていきたいと思います。
- コジオスコの基本情報
- コジオスコへのアクセス
- レンタカーで拠点の町ジンダバインへ移動
- 登山当日、登山口のスレドボへ移動
- コジオスコに登れない!?
- やっぱり諦められない!!シャーロット峠に向かう!!
- 再挑戦に向けて
コジオスコの基本情報
聞いたことがある人も少ないかと思いますが、コジオスコ(Kosciuszko)はオーストラリア大陸の最高峰です。シドニーから南西600kmほどの場所に位置しています。
標高は2,228mであり 、日本百名山だと至仏山(2,228m)や瑞牆山(2,230)が近い高さです。難易度的にはそこまで高くない山です。
コジオスコの名前の由来は、ポーランドの探検家のパヴェウ・ストシェレツキが、祖国ポーランドの英雄タデウシュ・コシチュシュコにちなんで1840年に名付けたと言われています。
またコジオスコは、7大陸の最高峰であるセブンサミッツの一つです。
・アジア大陸:エベレスト(中国・ネパール、8,848m)
・ヨーロッパ大陸:エルブルス山(ロシア、5,642m)
・北アメリカ大陸:デナリ(アメリカ、6,194m)
・南アメリカ大陸:アコンカグア(アルゼンチン、6,962m)
・アフリカ大陸:キリマンジャロ(タンザニア、5,895m)
・オーストラリア大陸:コジオスコ(オーストラリア、2,228m)
・南極大陸:ヴィンソン・マシフ(南極半島付近、4,892m)
セブンサミッツの中で最も登りやすい山ですね。日帰りで登山可能です!。
日本語版の登山地図は売ってないので、ヤマレコなどの登山情報を印刷して持っていくいことにしました。。
ちなみに英語版の地図はあります。これを持っていったほうがいいかもしれませんね。
コジオスコへのアクセス
コジオスコへ行くにはいくつか方法がありまが、まずはコジオスコ麓の町『スレドボ』まで辿り着かないといけません。
スレドボへの行き方は、私が調べた限りだと3通りありますので、それぞれ見ていきましょう。
ツアーで行く
一番安全確実なのは日本発着のツアーで行く方法ですね。
上記の例でいくと7日間で35万程度のツアー料金となります。ただ私はあまりツアーでの旅行が好きではないソロ旅行派なのでこの方法はやめておきました。行動に制限がかかるのもいやですしね。
クーマまで飛行機⇒タクシー
2つ目は、スレドボから一番近い空港であるクーマ空港まで飛行機で行き、そこからタクシーで行く方法です。地力で行くなら一番現実的な方法です。
スキーシーズンなら、クーマ空港からスレドボまで シャトルバスも出ているようです。今回はこの方法で行かなかったので、料金などは細かく調べていません。
レンタカーで行く
今回私が採用したアクセスは、力技「シドニーからレンタカーで行く」です!片道500kmほどの運転になりました笑
個人的にはこのレンタカー移動がとても楽しかったので、運転が好きという方は是非この方法でコジオスコに行ってみてほしいです!
レンタカーで拠点の町ジンダバインへ移動
ということでコジオスコに向けて出発です。旅程としては以下のような感じです。
1日目(9/17):レンタカーでの移動日、シドニーから拠点の町ジンダバインへ
2日目(9/18):コジオスコ登山当日、スレドボの登山口までレンタカーで移動
3日目(9/19):レンタカーでの移動日、シドニーへ戻る
レンタカー移動の模様については、以下の2つの記事でまとめてますので、ご覧ください!
シドニーからの移動だと、出発した当日にコジオスコに即登山は難しいので、まずはスレドボから40kmほどの場所にあるジンダバインという町で宿をとり、翌日早朝からスレドボに向かうという行程にしました。
ジンダバインで宿泊したのは、『NRMA ジンダビン・ホリデー・パーク』というところです。
こちらが宿泊地の外観です。ホテルではなくバンガローという感じの宿ですね。
こんな外観ですが、中はとても綺麗でした!
キッチン、シャワーも完備されています。敷地内にコインランドリーもあります。
ベッドもふかふかです。
ジンダバインには飲食店やスーパーもありますので、物資の補給には困りません。この宿には2泊するので、スーパーで夜食・朝食・飲み物や、登山の行動食を購入してきました。
早めに就寝して翌日の登山に備えます!
登山当日、登山口のスレドボへ移動
2日目です。この日は早朝に出発しレンタカーで登山口にあるスレドボに向かいます。
スレドボへのアルパインロードを快調に飛ばして、スレドボを目指します。コジオスコは、『コジオスコ国立公園』の中にあり、この公園に入るのには入場料がかかります。この時は29ドル(AUD)を現金で支払いました。
ジンダバインから1時間ほどでスレドボに到着です。いざ登山開始!!
コジオスコに登れない!?
動画を撮っておいたので、スレドボをうろうろしているだけの動画ですが是非ご覧ください。
スレドボを散策!コジオスコ登山の拠点を歩く!(2018.9.18)
さて、いざ登山開始です!今回来たのが9月下旬ということで、オーストラリアの冬の終わりという季節です。まだ雪も残っているということで、冬山装備を持ってきました。
ただ麓から山頂まで登るだけの厳冬期装備は荷物の都合上持ってこれなかったので、『スレドボからリフトを使って中腹まで行き、そこから山頂を目指す』 という方法で登ることにしました。
ということでまずはリフトを見に行きました。
このコジオスコエクスプレスで中腹まで行けるぞ!!...と思っていたのですが、なにやら不穏な気配が....もう営業時間のはずなのにリフトが動いていない!!
スタッフの人に英語で話しかける勇気もなかったので、近くをうろうろしながら様子を伺っていると、なんと『強風のためリフトの運転は中止』との案内が!!!
1時間ほど粘ってみたものの状況は変わらず....。スレドボからリフトを使わずに登るルートもありましたが、装備的にも時間的にも厳しかったので、私のコジオスコ登山は、登山口にて終わりを告げました・・・・
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
やっぱり諦められない!!シャーロット峠に向かう!!
しかしはるばる日本から高いお金をかけてきて、シドニーから500km運転してきたので、どうしても諦めきれず、もう一つの登山口『シャーロット峠』に向かうことにしました。
スレドボからは約70km、レンタカーで1時間ほどかかりますが、最後の希望として向かうことにしました。
まあ正直このルートから行ってももう時間的に厳しいことは分かっていたのですが、最後のあがきです。
しかし私はオーストラリアの冬をなめていました。。Google Mapのナビに従って進んでいたのですが、途中で行き止まりに。。。そう、冬季通行止めでシャーロット峠には行けませんでした。。
コジオスコ登山、完全終了!!
山頂でのお楽しみにしていた、コーラとドーナツで反省会です!!くーーー!!
再挑戦に向けて
今回のコジオスコ登山は残念ながら失敗に終わりました。海外の山ということで、なかなか情報収集がうまくいかず、雪の状態も当日行ってみないと分からないという状況でした。
初の海外登山で冬山を選択したのは無謀に過ぎたと感じています。次回行くときはオーストラリアの夏である12月~2月に再挑戦したいと思います。
そして次回行くときはもっと英語をちゃんと勉強していこうと思います。今回みたいに予期せぬ事態になった時にスムーズなコミュニケーションが取れないのは、不便を通り越して危険であると感じました。もし登山中にトラブルに巻き込まれた時に英語ができないと大変なことになりますしね....
ということでほろ苦いコジオスコ挑戦レポートは終了です。そしてオーストラリア旅行に関するレポートも今回で最後です。いろいろと楽しい経験ができていい旅行になりました。ここまでご拝読いただきありがとうございました!
最後に一言....
いつの日かリベンジするから待ってろよコジオスコ!!
※このオーストラリア旅行で、シドニーマラソンにも出場してきました。レポート記事があるのでよかったらご覧ください!