暑さ指数:WBGTを知ってますか?
先日の月例川崎マラソンに出場した際にこんなアナウンスがありました。
『10kmの部は、WBGTの基準により中止とします。なお5kmの部もWBGTの基準により3kmに変更となります。』
もともと5kmの部に出場予定でしたが、この「WBGT」なるものよって3kmに変更になりました。正直あの暑さの中で5km走るのきつかったので3kmになってホッとしていたのはさておき、『WBGT』というワードは初耳でした。
そのワードを聞いていろいろと疑問が生まれてきました。
・WBGTってそもそも何?
・WBGTって何の略?
・なんで3kmはOKなの?
ということで、今回はこの暑さ指数:WBGTについて紹介したいと思います。
WBGTとは何か?
WBGTで検索をすると環境省のサイトが一番上に出てきました。
その内容を簡単にまとめて紹介していきたいと思います。
WBGTって簡単に言うと?
WBGTとは暑さ指数のことです。
Wet Bulb Globe Tempertureの略で、日本語で言うと、湿球黒球温度です。
単位は気温と同じく摂氏度(℃)で示されます。
WBGTは人間の熱バランスに影響の大きい、
気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた温度の指標です。
※輻射熱とは、地面・建物・体などから出る熱のこと。
暑さ指数:WBGTは労働環境や運動環境の指針として有効であると認められており、
ISO等で国際的に規格化されています。
つまりWBGTを見れば、その環境がスポーツをするのに適しているか判断できるということです。
WBGTはどうやって決まる?
細かい計測方法は、専門的になるので省略しますが、
WBGTは先ほど紹介した3つの指標を
気温1:湿度7:輻射熱2
の割合で計算して算出しております。
湿度の割合が大きいのは、湿度が高い場所では汗が蒸発しにくいので、
身体から空気へ熱を放出する能力が減少してしまい
熱中症になりやすくなってしまうからです。
WBGTと運動の関連性
以下の表は日本体育協会が公表している、
『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』にある指針です。
WBGTが28℃以上になると運動には適していないということですね。
その日のWBGTはどう調べればいい?
その時々のWBGTはどのように 知れべればいいのでしょうか?
WBGTは天気予報のように公表されていて、環境省のサイトから実況と予測を見ることができます。
地域を選択すれば、
・現在の暑さ指数
・今日1日の予報
・過去のデータ
を見ることができます。
スポーツをするときはこのサイトを見て、
その地域が今日運動に適しているのかを判断するといいですね。
7月のランとWBGTを照らし合わせると?
さてここで、僕の7月のランニング計27回はWBGTと照らし合わせてみて、
はたして運動に適した環境下だったのか見ていきたいと思います。
平日はだいたい朝6時に走っているので、WBGTもまだ低めの「注意(緑)」が多いですが、休日はお昼前に走ることが多いので、「警戒(黄色)」になりがちでした。
ちなみに月例川崎マラソンの日はWBGTは29.9℃でした。
指針によると
『WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、激しい運動では30分おきくらいに休憩をとる』とされています。
5kmは人によっては30分以上かかるので、WBGTの基準により中止になったみたいです。3kmは30分かかる人はいない(だろう)ということで決行したようですね。
まとめ
今年のような酷暑の中でも、ランナーは走り続けなければいけません。
止まれない生き物なんです、ランナーって。
でも倒れちゃったら元も子もないですよね。
WBGTのような基準をしっかり見て、熱中症予防に努めるようにしましょう。
そして大会運営者の方々には、このような基準を見たうえで
場合によっては『中止』という英断を下してくれることを切に願います。
本日も拙いブログを読んで頂きありがとうございました。Have a nice run!